2015年1月14日水曜日

親父と息子

ついこの間の話です。
僕の親愛なるオヤジくん、つまり父ですが、誕生日だったので日本の業者さんを使ってウイスキーを送りました。

超高級ではないにしろ自分で普段飲みするにはちょっとばかり高い、というところを狙ってサントリー白州12年。

普段はとてもお安いウイスキーを飲んでおり、すぐ酔いがまわる上にそこまで味のわかるオトコでもないのですが、やはりうまいものはうまく、喜んでくれたようです。

去年は生きるか死ぬか、生き残っても後遺症が残るか、のような重度の肺炎に冒されたオヤジくん。
長いこと入院して心配しましたが、結局問題なく退院。

そこでこのウイスキーは「いつどんなことがあるのかわからないんだから、もう少しいい酒呑んでもいいと思う。それくらいは稼いだんだしバチは当たらんよ。」というドラ息子なりの提案でもあります。

また、息子から父へ酒を送るという行為。
おそらく育てた方としては、それなりに感慨深い気持ちになるのではなかろうかと。特にドラであればあるほどに。

そんな人生のスパイス的な効果も狙っているといえば狙っているような感じで。
自分で言っちゃいかんような打算ですが、かと言って心にやましさのない打算です。


親父と息子。
世間一般でもそうなのでしょうが、我ながらなんとも言えない関係です。

僕が今の仕事をしているのも、オヤジくんの仕事に対する姿勢への反抗心があったからと言えます。

しかし人望があったとは考えにくいオヤジくんにも、表に出さぬポリシーがあって、出世街道とは言わずともそれなりの道を、家族を養いつつ完遂したわけです。

その大変さがこの歳になると、実感を持って感じられるようになるからでしょうか。
どうしてなかなか、オヤジくんなどと呼んではいますが、やっぱり尊敬の気持ちが湧いてくるのが不思議です。あれほど尊敬していなかったのに。

今までの親不孝を詫びるウイスキーなのかもしれません。


ちなみに僕は普段頻繁にウイスキーを呑みませんが、何故かオヤジくんと呑むと思うと、頭に浮かぶのはウイスキーなのです。
気づいていませんが、何かしらの固定観念に支配されているような気がします。


しかしここまできて、ウイスキーからウクレレにネタを持っていくには、ちょっと書きすぎたような。

なんというウイスキーブログ感。

さて、ウクレレで「Sweet Memories」を弾いていると、ウイスキーを注いだグラスに氷が当たっていい音がするイメージが頭をよぎります。

・・・全然ウクレレ側に寄っていかんので、この辺で。

2 件のコメント:

  1. ぴかれれ(ねこどん)2015年1月14日 8:00

    お久し振りです!
    なんと、素敵な贈り物ですねぇ♪(*´∇`*)
    息子から父への粋なプレゼント、娘と母ではこうはいきません。羨ましい~。

    またのお話、楽しみにしています!!

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  2. ぴかれれさん

    個人差はあると思いますが、親父と息子、母と娘では距離感とコンタクトの頻度が違いますからね。同列で語るのは難しいんじゃないでしょうか。

    ちょっとした例ですが、大昔に、日本からイタリア旅行のツアーに参加したとき、母娘で参加している方がとても多かったのが印象的でした。

    一方で親父と息子で旅行、というのは、かなり特殊な事情でもない限りあまりなさそうな気がしますよ。

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