2014年9月30日火曜日

夏の思い出 -ヴィトラ社-

いやはや、今年はスイスに夏なんてなかった!と言い切ってもいいくらいなんですが。
土曜の夜に我が家(標高1,000m)から、下界(標高500m)まで降臨しまして、湖畔の花火を満喫してきましたところ、どうやら夏の終わりっぽいような。



気温はともかく夏の終わりっぽい雰囲気満点なので、今年の夏っぽい期間の思い出を小出しに振り返ってみようかと思ってます。


夏の始まりは、地元からガタンゴトンと電車を乗り継いで、バーゼルという街に行きまして、そこからブーンと路線バスドライヴでちょびっとだけ国境を越えます、と。

ドイツ領にあるスイスの家具メーカー(ややこしい)のヴィトラ社の工場、兼、美術館、兼、展示場がございます。

このヴィトラ社は有名なところで申しますとチャールズ&レイ・イームズ夫妻に代表されるデザイナー家具ってやつを生産販売しておる会社でございます。

工場の屋外休憩所などに、イームズチェアが野ざらしでちっともありがたく無い感じで置いてあったりするところです。
デザイナー家具たちは元々お値段が張りますが、日本に入ってくると1弦をCにチューニングする位にビンビンに張ってしまうので、この扱いに非常に違和感を覚えてしまいます。
言うなれば、ハワイの木材業者の給湯室にあるまな板が3cm厚のグリッグリの5Aグレードのカーリーコアだと言う違和感です。
自分でも富沢タケシ並みに何言っているのかわからなくなってきましたが。

しかし僕の真の目的は、ここにある大変にユニークでデザイナーズな建物でした。
大物建築家の前衛的な建造物が多いです。全部見るには工場敷地内へのツアーに参加必須です。

では、語るより見るが易しっということで。






この建物は消防署なのですが、日本ともゆかりの深い、新国立競技場のコンペ勝者のザハさんの設計です。
彼女の設計はなかなか形になりませんでしたが、はじめて形になったのが、この消防署なのです。
ちなみにあくまでプライベートな消防署です。以前ここの工場の1棟が派手に焼け落ちたので作ったのですが、今はその機能はないようです。


焼け落ちた後にできた新工場。
日本人建築家ユニットの作で、工場のイメージと対極を行く円形の建物です。
写真ではわかりにくいですが、外壁はカーテンのような緩いウェーヴ状のアクリル板で覆われています。



そして、ザハ案を最終的に決定したという安藤忠雄氏の作品もございます。セミナーハウスです。
この写真じゃ全くわかりませんが、ザッハリ、いえ、ザックリ申し上げますと非常に良かったです。

なかなかに因縁を感じる場所です。新国立競技場を巡って様々な議論がありますので、いろいろと思うところがありました。


いくらなんでもザッハリはちょっと厳しかった、とか(猛省)。



2014年9月26日金曜日

耳をすませば

なるべく大きな音でしかし自然にウクレレを弾けるようになりたい、と最近思っています。

アパートやマンションに住んでいるとウクレレを練習するときにやっぱり音が気になってしまいます。

いえ、今更な話です。前々から抱えている問題です。

なのでボディがソリッド状の音の響かないウクレレを買ったり、でも自分のメインウクレレで弾きたい気持ちもあるので、軽く爪弾いて音量を抑えたりしています。

それでも、いつ怒鳴り込まれることやら、と。
特にスイスは朝と夜が早いので戦々恐々です。昼ですらなんだか気になるので、音量の出るサムズピックにトライするのも諦めました。

できることなら、隣人の部屋にヨメを派遣してどの程度聞こえるか確認したい!とすら思います。いろいろこじれたら困るのでやりませんが。

住宅事情が事情な日本の都市部でも良くある話なんだと思うんですがどうでしょうか。

それで、周りの住人に気を遣って何やらこのように優しい優しいピッキングで、ホワイル・マイ・ウクレレ・ジェントリィ・ウィープスな演奏ばかりしていると、どうも大きい音でウクレレを演奏できなくなる気がします。

特に、外へ出て弾いたときなんか如実に感じます。
元々あまり鳴らないウクレレを持ち出すことが多いということもありますが、いつもの通り優しく弾くと、環境音楽になるというか長い効果音になるというか。

『カントリーロード』を山に登って弾きましたが、なんだか弾いている僕が「耳をすませば」ということになってきます。

いつかひとけのない浜辺で、ウクレレの音を響かせて、まったりするのをちょっと夢想している僕ですが、このままでは、間違いなく波の音オンリーです。

そんな中で、改めて大きな音を出そうとすると、力みが出て全くいつも通り弾くことができません。
カックカクの演奏になります。元々カックカクなんで、ガッリガリの演奏とでも申しましょうか。

ですから、僕は外に持ち出しても節操無く音が出て、ちょっと傷ついてもショックを受けない程度のお値段のウクレレが欲しいのです!


違います。

入り口と出口が大きく違います。

なんとかナチュラルに大きな音が出したくて、いくつかのウクレレサイトからアドバイスを参照させていただきました。
どうもピッキングは、弦を弾く感覚を意識した方が良さそうなので、しばらくバチンバチンと練習していきたいと思っております。

そしてアパートから弾き出されたりして。

2014年9月24日水曜日

落ちていたヨガの達人!?

先週、隣町に住む友人S君から電話がありました。

ちなみにS君は僕の仕事面の技術的師匠であり、大学の後輩であり、妹の同級生であり、唯一の音楽仲間なのです。
ま、平たく言うと友達です。

用件は、今週末にある骨董市の話だったのですが、一通り話が済んだ後に、こう切り出してきました。

「いや、実は前々から欲しいと思ってたものがあったんですけど、でっかいし二の足を踏んでたんです。そしたらこないだ道に捨ててあって、うちのすぐ近くなんですけどね。今度見に来てくださいよ、ダルシマー。」

だ、だるしまぁ?
なんですかそれはっ!

僕の中で脳細胞を総動員するサイレンが鳴りはじめます。

なんか聞いたことあるようなないような。

そう言えば子供の頃、ゲームセンターでやった対戦ゲームにそんな名前のキャラクターがいたような。
世間にまだ疎かった僕に、ヨガは格闘技であり、空手やムエタイに対抗することができ、おまけに火を吹くこともできると教えてくれました。

そしてその10数年後、世の中に「ホットヨガ」という言葉が流通し始めたとき、「だよね〜。火を吹くんだからホットだよね。」と思わしめたことを昨日のことのように覚えています。


ただ、そのキャラクターの名はダルシム。ダルシマーじゃありません。

アムラーやマヨラーじゃあるまいし、ダルシマー!?(語尾をあげましょう)、無類のダルシム好き?絶対いないからそんな人ってことになります。

あ、ことのついでに言ってしまいますが、アムラーはいいとしてマヨラーの「ラ」ってなんだヨ!と。
マヨネーズのどこにラ行があんだヨ!と。
突然気づいちゃってプチ憤りです。

じゃあなんだ、昆布茶大好きでどんなもんにも昆布茶かける奴はコブラーなの?それってもう人類ですらねえヨ !


何の話でしたっけ?

そう、ダルシマーです。

断じてダルシムではありません。

でもきっとあのビデオゲームが大流行した頃に、本気でヨガに取り組んでいた人たちもいたに違いありません。

彼らは「ヨガの裾野が広がった!」とは決して思わなかったでしょう。ただただお口アングリのではないでしょうか。

ダルシムの繰り出すヨガは、言うなれば「ウクレレやってます!」と言いながら、ウクレレの4弦の上に生肉置いてバーベキューやっているくらいのスーパーダイナミックな意訳でしたから。

・・・あ、鉄弦じゃないから無理だ!!


で、何の話でしたっけ?

そうダルシマーです。

ダルシマーは、実はピアノの祖ともされる弦楽器でした。実にいろんな種類があるようです。ちなみにS君が拾ったのは、ハンマーダルシマーの一種。

箏のお化けのような姿で、これでもかっと沢山張られた鉄弦の上をハンマーのような木製のスティックで叩いて音を出す楽器です。

日本にも少しは入って来ているようで、どこぞの楽器屋さんにダルシマー用のダダリオの弦が売っておりました。

そんなわけで、次回、S君の御宅へお邪魔したら、遊んでこようと思います。

そういえば、このダルシマー、鉄弦である上に複弦で数十本も張ってあるので、ウクレレよりずっとバーベキューに向いているんです。



ほらっ!ウヒヒっ!?

お、お箸も付いてる・・・。

2014年9月23日火曜日

2008年宇宙の旅 〜6年前の僕をかく語りき

祝6周年。

今日でついに欧州生活が丸6年経ってしまいました。イギリスとスイスの2カ国トータルです。

本日9月23日はテニスの日。8月23日はウクレレの日。意味はないけど覚えやすい!


さて、思い起こせば6年前のテニスの日の夜。僕は一人で飛行機に乗って、日本を飛び出しました。フランス・パリ経由のイギリス行きです。

夜10時発のフライトだったので、またはその程度の人望だったので、ヨメの他に見送りは友達2名。

既に人影まばら、蛍の光が流れんばかり、店じまい中の成田空港から飛び立つとき、周りには全然余裕な顔をしていましたが、僕はチビる寸前でした。

怖かったんです、はい。
向こうに着いたら日本人はおろか、知っている人は誰もいない。英語はとっても苦手。誰とでもお友達になれるラテン気質でもありませんが、お仕事しなくちゃなりません。

しかもそれ以前に、飛行機の乗り継ぎをちゃんとできるのか?という実にレベルの低い、しかし本人にとっては切実な問題を抱えていました。

何しろ今まで人任せでついて行くだけ。ピンでやったことがなかったのです。

3列窓側の席に着席した僕は、海外旅行ならばワクワクしてルンルンしてワインがぶ飲みするところ、道端のお地蔵様のように完全に硬直、無言。(一人だから無言当たり前。)

機内食もまともに食べれず、CAにアルコールを頼む気すらおきず、チビりそうなのに膀胱は活動せず、ただ毛穴から脂汗を流し続けておりました。

しかしながら、成田から経由地パリ迄はなかなかの長旅です。脂汗の代謝だけでは水分を放出しきれません。

機内の照明が落とされ、皆が眠りに着いている頃、次第に僕の石造りの膀胱のエンジンがかかってきました。

そこへ来て改めて通路側の座席の二人に目を向けると、どうやら白人のカップル。
通路側の男性は普通でしたが、僕の隣りに座る女性はワールドクラスのご体格をお持ちで、「大関、座席ノ富士、土俵際いっぱい堪えました!」というアナウンサーの声が聞こえんばかり。

そして、その女性はギリギリいっぱいの座席からはみ出るように、愛する男性に覆いかぶさって寝ていました。まるでこの世の終わりのように。さながら掛け布団のように。

一方、違う意味の恐怖で世界の終わりを迎えていた僕は、膀胱の許容量の終わりも迎えていました。

「トイレのために声をかけるかかけないか、それが問題だ。」

若き石像の悩み。揺れる地蔵心。

しかし、目の前の山は越えなくてはなりません。そう、そこに山があるから。

た、たたかえ!僕!

『世界の終わり vs 世界と膀胱の終わり』

この世紀の対決に、数的優位の僕が勝利したのは言うまでもありません。


そんなこんなでパリのシャルル・ド・ゴール空港に着いたのは午前3時前でした。
閉店間際の成田から着いたのは、開店前まだ店主が仕込みすらはじめてないパリ。

案内板にはまだ乗り継ぎ便の情報は皆無で、ゲートはおろかターミナルすらわかりません。
そもそも乗り継ぎってだけでおもらし寸前なのにあまりのハードルの上がり具合です。

同じ便の人も路頭に迷っている感じで、そうなると僕なんか当てもなく宇宙を彷徨う漂流物レベルの存在です。

とりあえずなんとなくの流れに着いて行くと、なけなしの案内カウンターを発見しました。
いや、正確には案内カウンターではなかった気がするのですが、制服を着た人が座っている唯一の場所なので、路頭に迷う人々がドンドン吸い寄せられていきます。
まるでパリに突如出現したブラックホールです。

僕はとりあえずブラックホールの方をしばらく観察することにしました。すると、どうも彼女たちはいい迷惑な雰囲気を醸し出しています。

少し迷いましたが、他に当てもないので努力だけはしてみようと、搭乗券を見せてカタコトの英語で尋ねてみると・・・。

「○※×@&$€,%#.」

というご返答。

そうでした。宇宙を漂う僕が話しかけられるのは所謂宇宙人だけ。地球の言葉など通じるはずもありません。

「ツヨクイキテユケ、コラ」

無理矢理そう言われてると思うことにしました。


・・・・・・・・。


それからの行程は、特筆すべきことは何もありませんでした。

ちょっと懐かしい感じで言うと。

「べつに・・・。」

さしあたり僕を導く親切なおじさん、美女、小人、妖精など現れず、自力で乗り継ぎ便を探し、労働ビザの厳しい入国審査に耐え、イギリスに入国しました。

こうして無事、何事もなく僕のイギリスでの新しい生活がはじまったのでした。


ただそのときの僕は知らなかったのです。
それから3年半後、あのときの宇宙人と同じ言葉を話す国に移り住むことを。

Oh, I'm an alien. I'm a legal alien.




2014年9月22日月曜日

指短し。ウクレレ選び再考。(演奏:戦場のメリークリスマス)

「僕は指が短いから」

言い訳です。何しろ僕より指が短いけれど、僕より上手にウクレレを弾く人などゴマンといますし。
ギターを弾く人ならゴセンマンはいるでしょうし。

ウクレレの仕様のせいにしてはいけません。
でもやっぱりもし新しいウクレレを買うとなったら、無視できないのが指板の上のフレット間の幅です。悲しい性なのです。

そのくせフレット間の幅について、ちゃんと説明してくれているウクレレサイトに巡り会わなかったので、しばらく前まで、それをどうやって判断すればよいか理解しておりませんでした。

なのにウクレレオーダーしたりするのだから、かなりお茶目なチャレンジャーだったよね、僕ったら。
なんて思ったりしますが、結果オーライです。

そのウクレレでこの通り必死に「戦場のメリークリスマス」を弾いてみました。キヨシ小林さんの「ウクレレシネマ」からです。


激しく必死感が漂っていますが、時を同じくして、すぐ隣りでWiiリモコンと言う名の剣で巨大なボスと戦っている勇者ヨメがおりました。

この場はまさしく戦場でございました。耳をすませば戦いの雑音、AボタンやBボタンの音が紛れてこんでいるかもしれません。すまさなくていいですが。

この曲の難しさは、下手くそな僕がガチで練習するとそりゃー近所迷惑なところです。
それから、隣りでガチで剣を振り回している勇者が、真剣になるとそりゃー真剣でおっかない点です。身も心もマジ勇者です。

さて、とりあえず身内ネタはセーブしまして、話をフレット間の幅に戻します。

ウクレレの仕様には、材質の他にソプラノやコンサート、テナーだとか、ロングネックだとか、12フレットジョイント、14フレットジョイントだとかいろいろとあります。

素敵!迷っちゃう!んです。
でも、そのお陰で、指板あたりのことが混乱してよくわからなくなってしまいます。

なかでも特にだまされやすいのがロングネックという言い方です。

まず何をもってロングネックなのか。明確に決まっていないのです。
よくある表記が下記です。

(1)ソプラノサイズのボディにコンサートサイズのネック
(2)ソプラノサイズ、通常12フレットジョイントのところを14フレットでジョイント

コンサートサイズのネックってどういう意味やねん!とりあえず長いのはわかるがっ!という憤りがフツフツと湧いてきますが、とりあえず保留。

そして、おもむろに質問です。

ソプラノロングネックとコンサートのフレット間の幅がどっちが広いかわかりますか?

12フレットジョイントのコンサートと14フレットジョイントのコンサートだったら?


引っ張らずに即答すると「わからない」です。知ってる知らないじゃなくて、それだけじゃ判断できないのです。

つまりそういう風に考えちゃったらアウトなんです。僕みたいに。
だって基本的にはこれらの仕様はフレット間の幅とは関係がないのです。知ってる人には当たり前で恐縮なのですが。

フレット間の幅を決めるのは弦長、つまりスケール。
音階の意味でのスケールではなくて、ナットからブリッジまでの距離です。


やっつけな画像加工ですが、これです。

製作の観点から見れば様々な微調整があるらしいですが、基本的にはこれだけです。

それで前述の『(1)ソプラノのボディにコンサートサイズのネック』ということを考えてみると、ソプラノサイズのボディに、コンサートサイズの弦長が実現できる長さのネックということです。たぶん。違ったら教えてください。

この考えに立つと、ソプラノロングネックとコンサートというのは、ボディサイズに違いがあるだけで、フレット間の幅は変わりませんよね。


ただスケールというのは、ソプラノがなんぼコンサートがなんぼと厳格に決まっていないようです。

試しにリットーミュージックさんのウクレレマガジンvol.11のウクレレバイヤーズガイドを参照して、各サイズ10本弱のウクレレたちを見てみると。

○スケール
ソプラノ : 342-352mm
コンサート : 380-410mm

上記のレンジに収まります。
ソプラノの10mmの差はそれほどでもないとは思いますが、コンサートの30mmの差は侮れませんよね。
何しろソプラノ最大スケールとコンサート最小スケールの差と変わりませんから。

※ちなみにウクレレマガジンでは異なるサイズのウクレレを見易いように写真サイズが合わせてあると思いますので、サイズ感の比較はできませんのでご注意。

これだけスケールがばらけているということは、つまり、とある製作家のソプラノロングネックが、別の製作家のコンサートよりもフレット間の幅が広い、ということが往々にしてあり得るということです。

なんとなく言葉の雰囲気にだまされちゃダメだということです。

なんとなく言葉の雰囲気にだまされて、知らないおじさんについて行ったり、「ヴィトン、シャネルアルヨーヤスイヨー」なんて片言の東洋人について行ったり、キャッチっぽい小綺麗なオネーサンに話しかけられて舞い上がってついて行ったらダメだってのと同じです。

疾走、いや、試奏すればほぼ問題ないことなのですが、人間の感覚はいい加減なものです。

さっきのウクレレショップのウクレレと比べてこっちの店のこのウクレレはどうかな?とか、この中からどれを試奏しよう?とか、オーダーするけどどうしよう?とか、チョイチョイ役に立つかもしれません。

もちろん弾きやすさというのは、フレット間の幅だけではなく、別の要因もいろいろとあります。
同じスケールでもモノによって様々な工夫がされていますので試奏が大切なのに変わりないと思います。

ちなみに僕の手持ちのウクレレは344mmのソプラノと389mmのソプラノロングネック(ボディも大きめなのでコンサートと言ってよし)ですが、今ウクレレを買うとしたら、スケールがその中間にあたる360mmのソプラノロングネックが気になります。

これは先ほど書いた『(2)ソプラノサイズ、通常12フレットジョイントのところを14フレットでジョイント』のイメージに近いです。
ソプラノをそのままのスケールで14フレットジョイントにするケースは製作上、需要上ほぼなさそうなので。


ところで。


「ウクレレを買うとしたら」


なんという甘美な響きでしょう。


「あまーーーーい!」


しかしながら、この360mmの神器を得るためには、ちまちまとゴールドを稼ぎ、Wiiリモコンの剣を振りかざす勇者を倒さなければなりません。


勇者の雄叫びが聞こえます。


「あまーーーーーい!」



追伸
坂本龍一さんの回復を願ってやみません。

2014年9月20日土曜日

手軽にできない宇宙一美味いチーズフォンデュの作り方

40億年後続報。        ※前置きはこちら

パッと見ただけなんですが、40億年後、太陽が膨張した後の太陽系では、土星を回る衛星「タイタン」が生物にとってパラダイスになるんじゃないかという記事を読みました。

やりました!受け入れ先確定です!
近場の滑り止め高校に合格した気分です。
これで人類も安心して40億年頑張ることができそうですね。

さて、今まで40億年後のことが心配で心配で、ごはんも喉を通りませんでした。でも、安心したのでごはんを食べることにしましょう。

本日はすこぶる気分がよろしいので特別に我が家秘伝のチーズフォンデュの作り方をみなさまにご紹介します。


☆久ッ久パッド

《話題のレシピ》
『誰でも簡単!手軽にできない宇宙一美味しいチーズフォンデュ♡』
By ハイ次郎


(1)まず、会社の有休を上司に申請します。そして人数分のスイスのジュネーヴまたはチューリッヒ行きの航空券とパスポートを手配します。

(2)のっけから理不尽な展開に全力で目をつぶって、飛行機に搭乗。地球の歩き方を熟読し、スイスに入国しましょう。

(3)せっかくスイスに来たのですから適当に観光しましょう。地球の歩き方も持って来ましたし。
このときお好みで手頃なレストランでチーズフォンデュを頼み「チーズとパンばかりこんなに食べれないよ。」と呟くとのちの感動に深みが増します。

(4)観光に満足したら、最寄りの駅からLa Chaux-de-Fonds行きのチケットを買いましょう。
もしも万が一既にそこにあなたがいた場合、あなたは若干奇特な人か、ただの時計好きかの二者択一です。自分の行く末と、散財に注意しましょう。

(5)駅を出たら直進し、大通りを右に歩いて行きます。そしてなんとなく大通りが終わってしまいそうだなと思ったら、急いでこのサイトのプリントアウトを道ゆく人に見せてください。

そして自分が21世紀のチャップリンとばかりに全身のバネをフルに使ったボディランゲージで「ワタシハ、ココニ、イキタイデース!」とアピールです。
片言の英語を使っても通じない場合が多いですから注意しましょう。

(6)運良く見事にメゾン・デュ・フロマージュに辿り着いたら、店内を見回しましょう。買うものは4つです。



まずはオーナーのステルキおじさん特製のフォンデュ用チーズのパックです。おじさんが自ら熟成させたチーズが絶妙な配合でパックされています。
仮りにこれが宇宙一美味くなかったとしたら、一体、宇宙一のフォンデュはどれだけ美味しいのでしょう。
考えるだけで、ヨダレが止まりません。軽い脱水症状に見舞われます。



そしてもう一つがこのオーヴェルニエというスイス産白ワインです。
フォンデュに使うワインはなんでもいいわけではありません。風味をプラスするのですから。

素材にこだわり、手間ひまをかけて作った麺、チャーシュー、醤油ダレのラーメンに、顆粒の中華スープを注ぐような真似はできません。

この地元のワインはポジティブな風味をプラスし、ステルキフォンデュと抜群のマッチングを見せるのです。余ったら呑んで旨し、ステルキおじさんもそれに気づいているからこそ、非常に目立つ位置にこのワインが置いてあるのでしょう。



そしてもう一つのマストアイテムがこれ。近所にあるクロワッサンショーというパン屋のマルセルおじさんが焼いた天然酵母のパンです。名前はバロワといいます。
チーズフォンデュはチーズばかりが注目されてしまいますが、基本はパンにつけて食べるのですから、パンはとても重要です。

例えば絶品の餃子定食を食べに行って、出てきた餃子が最高でも、ごはんがまずかったら餃子の旨さの行き場がありません。
めちゃめちゃうまい佃煮をタイ米で食べるわけにもいきません。

マルセルおじさんは一見ちょっとパン屋とは思えないファンキーな感じですが、作るパンのレベルは高く、パン屋は大繁盛です。
このバロワは苦味が少し強いのですが、それがとろけるステルキフォンデュを纏うと、もはや甘美とも言える香ばしさを生むのです。
他のパン屋のバロワも食べたことはありますが、全く違うのでご注意を。



そして、わざわざ別のところで買うのもなんなので、フランス産の赤ニンニクも買っておきましょう。

これら全てメゾン・デュ・フロマージュで揃います。品切れしていなければ。一番品切れ危険なのがマルセルおじさんのパンです。なければクロワッサンショーに直接乗り込んで、最後の望みに賭けてみましょう。

(7)すべてを手に入れたら、店先のステルキおじさんにウィンクして店を出ます。もちろんその前に他のチーズを買うのも良いでしょう。
スイス人のソウルフード、グリュイエールチーズの長期熟成はスイスでも滅多にお目にかかれない絶品の味です。
そしてココからがこのレシピ最大の難関です。

なんとかして現地でチーズフォンデュをやってくれそうな人を探しましょう。

(8)ウルトラCを繰り出して、そんな度量の広い人を見つけたら、さぁ調理です。
まずはパンを適当なサイズにカット。



(9)ワインをフォンデュパックに記載されている分量分ナベに入れ、包丁で潰した赤ニンニクを一欠片投入。
煮切ってアルコールを飛ばします。ちょっとだけ分量よりワイン多めがよろしいですがお好みで。



(10)チーズのフレークをどかんと投入。まぜまぜ。



(11)パンにつけます。

(12)口を開けます。

(13)熱さに注意しながら、口の中を目指します。前歯を通過。

(14)噛み締めます。

(15)ご感想をどうぞ。



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2014年9月18日木曜日

いつだって難しいオトコとオンナ

オトコなの?オンナなの?マンナカなの?
マンナカってどっち寄りなのー!!

すみません。あんまり意味はありません。
こないだFacebookでイギリス人の友人が、誰かの「婚約しました。」というご報告に「いいね!」をしていました。

めでたいめでたい。どんな方なのかな・・・アレ???

なるほど。幸せパワーを貰おうとしたら、どちらも女性でした。
そう言えば、わりと最近、イギリスでもオッケーになったんでした。

良いとか悪いとか言うつもりはございませんが、そういう方々が増え、ついでに1組のカップル(つまり2人)から1人しか子供が産まれなければ、単純に考えていつかは余裕をもって人口半減しますね。


どうしよう。困ったな・・・。


しかし、とりあえずウクレレは、フランス語だと男性名詞。ドイツ語だと女性名詞のようです。

あら、急に全然困らない展開に。

必ずしもオトコらしいイメージの言葉だから男性名詞、女性らしいから女性名詞というわけじゃないようです。

それを知りながら、いつも物知り顔なベルギー人(フランス語圏)の同僚に敢えて絡みついてみました。

「なーなー、元々こっちになかった言葉って、誰が男性名詞と女性名詞を決めんねん?例えば「sushi」よ。なんでなんで寿司は男性名詞なんよ?どうして男なんよ?寿司職人の大半が男だから?なんでなんでー?」


アラフォーの怪しげな東洋人にトグロを巻かれた可哀想なアラフォーのベルギー人。

「うーん。法則とかないし、映画とか見て決めてるんじゃん?」

適当にあしらうにもほどがある対応。

そして、適当でないにもほどがあるブログ記事タイトル。

あんまりパッとしない演歌のデュエット曲名のようです。

2014年9月17日水曜日

エバーギブアップ

私は諦めない。

なんでしたっけ?このキャッチフレーズ。

ところが諦めると、叶ってしまうことってあるようで。

ある同僚が、子供が欲しいのにできない同僚に進言。
「子供が欲しくてできない人って、諦めた途端にできたりするのよ。だから諦めなさい。」

そして進言された同僚、僕にクレーム。
「諦めるってどうしたらいいのよ!プンプン」




知らんがな!!

というオメデタい話ではなく。


スイスに来てから2年半。
金銭的ロケーション的に大好きなテニスをする環境が見つからず、もう諦めて年末、日本にラケットもシューズも置いてきたのですが。

そう、もうおわかりのように、急にできるようになりました。



しかもこんなに綺麗なレッドクレーコート。
ワット・ア・ワンダフルコート、ワット・ア・ビューティフルサンデーです。

でも、ラケットもシューズも・・・。

そこで東京地検特捜部ごっこ。
血まなこで家中を捜索し、かなり古いラケットを二本と、靴底ツルツルで靴紐がビヨンビヨンになってる僕のテニスシューズを押収。

ヨメはシューズがないので、普段履いているadidasのstansmithの着用を進言。

「スタン・スミスはテニス選手だ。つまりこれは往年のテニスシューズである。履きたまえ。」


あまりに長いこと替えていなかったので、ラケットのガットを交換にだしたら、大した高級品を選んでるわけでないのに2本で一万三千円。

「フザケンナヨスイス。」


このようにたいへんにエレガントな感じで、今月よりテニスを楽しんでおります。


しかし、テニスにウクレレに、僕はどうやらかなりの糸フェチ、ストリングス狂のようです。

そしてこのブログは、ガット弾き語りブログ。

さて、そろそろウクレレでスライスショット打ってきます。

2014年9月16日火曜日

カントリーロードを弾きました。フランスとスイスで。

先月、おそらく欧州最後の夏休みであろう休暇を利用して、電車でゴトゴトとフランスのシャモニーという街に行ってきました。

この街は山に挟まれているのですが、その山の中で最も高くて最も有名な山がモンブランです。お菓子やら万年筆やらの元ネタですね。

モンブランは誰でもなんとなく名前を知っているように、山としてはなかなかにアイコニックな存在です。
そういう意味ではスイスのツェルマットの街から仰ぐマッターホルンに似たようなイメージでおりました。

そのせいか、スイスで山ほど山に行っている我々は、行く前にあまり大きなインパクトは期待していませんでした。
ところが、それは良い意味できっちりバッチリ裏切られました。

街はと言えば、人気の高い場所なのでやはり観光地化されており、汚くはないですが、スイスに比べれば整然とはしていません。



しかし街から仰ぎ見るモンブランやグランジュラスをはじめとした山の姿が心を容赦無く打ちます。ワット・ア・ワンダフル・ロケーションです。

ちょうど谷のようになっているので、一日はモンブランに向かって登って楽しみ、もう一日は反対側に登って引きでのモンブランを含む山々を眺めながらハイキングしました。









こんな感じですね。


さて、スイスと比べて何が違うかと言いますと、いろいろコワイ!

まずロープウェイの角度がおかしい、高さがおかしい、スピードがおかしい。
ところにより高速で鉄塔を通過するため、衝撃でカゴがかなり揺れて絶叫マシンかのような悲鳴があがります。

そして、乗り場のロケーションがかなりアグレッシブ。


エラいとこにあるな〜。


断崖絶壁の上にあるのに、床が側溝にはまっている鉄の網のような程度にスケスケだったり。


こういうのとか。

アトラクションみたいなものですけど。足すくまないように必死です。

しかし何故だかこの恐怖が達成感をもたらします。楽しい。高所恐怖症だけど。

そしてもちろん、全行程にウクレレ持参です。

隙あれば山ウクレレ。


極楽ウクレレ図です。小さ過ぎてウォーリーを探せみたいになってますが。

そしてこの位置から録音もしてみました。
チューニングが酷いのと、久々のソプラノで上手いこと弾けず、素敵な景色とのギャップがあまりに哀しいので途中でカット。



スイスに戻り自宅録音を追加しました。しかしそれでもうまく弾けません。細かいミスだらけ。
もうちょっとなんとかしたいです。

この曲は最近まで3フィンガーで弾いていたんですが、このテンポなら親指一本の方が、音が揃って綺麗だと思って変えました。でもギコチナイ。

しかし気がつけば、ウクレレをはじめて一年半です。
お聴き苦しいでしょうが、これから少し多めに動画をアップして精進を重ねようと思ってます。

恥をかいて上手くなる作戦です。

2014年9月15日月曜日

たまご好き

たまごの話。

僕はたまごが好きである。

「たとえ明日世界が滅亡するとしても、今日僕はウクレレを弾く。たぶん。でも、おでんのたまごは食べる。絶対。」

なんてブログタイトルにしても良いくらいなのだ。

その昔親戚のおばさんが名古屋で喫茶店をしていたので、夏休みや冬休み中に少し手伝いをしたことがある。ご存知かもしれないが、名古屋の喫茶店で朝コーヒーを頼むと大抵トーストとゆでたまごは無料で付いてくる。長いこといっていないので、今の名古屋の喫茶店事情は知らないけれど。

つまりおばさんの喫茶店のバックヤードは、ゆでたまごに溢れるパラダイスなのだ。
事実上の食べ放題である。これは危険過ぎる。いとも簡単にこの星のコレステロール王になれるのだ。

しかしながら、そんな僕も日常に食べるたまごに特段の拘りがあったわけではない。
ヨード卵光しか食べないとか、そういうことはないのだ。


実は先日、ヨメがフランスの友人宅に招待され、数個のたまごを持ち帰ってきた。
なんでもその御宅の隣人が自給自足用に鶏を3羽飼っているらしく、その新鮮なたまごを分けてもらったんだそうだ。

ところがこのたまご、僕の知っているたまごとちょっと様子が違っていたのだ。
何が違うかと言うと、殻がものすごく薄かったのである。

そして割った時点でオーラが出るほどに旨そうだったので、最高のコンディションになるように、異常なほどに全神経を集中して目玉焼きを焼いた。
もちろん味は期待に違わず美味この上ない。


そこでヨメと2人だけの家族会議、たまごサミットが突如開幕した。

何故こんなに殻が薄いのか。
薄いのと味は関係あるのか。
もしかしたら食べたことはないけれど、高級たまごはこういった仕様なのかもしれない。

翌日、密命を帯びたヨメはスイスのスーパーに出向き、最高グレードのたまごを購入した。だが期待虚しく、そのたまごは殻も普通で、味も別段インパクトはなかったのである。

仕方なく我々は諦めた。
ノーマルなたまごを食す日々。あの栄光のたまごの味を忘れかけていた。

ところがとある週末、蚤の市に出かけた我々は、食品ブースの出店者が自宅で飼っている鶏のたまごが販売しているのを見つけてしまった。
サイズはあのときのものよりも小さいけれど感じるものがあり、購入を即断。
自宅に持ち帰って割ってみるとやっぱり殻が薄い、そして旨かったのだ。

こうなってくると殻の薄いたまごと、味の因果関係はどうなのだろうかと疑ってしまう。
もしかしたら、本来は殻は薄いのだけれど、流通に配慮して殻の強固なたまごが交配されているのではないか、なんて無根拠に物知り顔で語ってしまいそうになる。

調べてみるとこんなサイトが見つかった。丸ごとたまごなサイトである。
http://plus-tamago.net

しかし、多くの情報がありながら、殻の薄さと味の因果関係については特になさそうな記述だった。


うーむ。


【結論】
能書きはもう結構。日本に帰ったらおいしいたまごを手に入れる方法を探そう。

2014年9月14日日曜日

なんの話でしたっけ?

無駄に長いブログタイトルにしてしまったので、ブログコミュニティでのブログ名の登録文字数がオーバーします。
うまいこと納めたかったのですが、このタイトルのどのフレーズを削っても、怖いくらいに真剣な人か、はたまたちょっと心が病んじゃっている人にしか思えません。客観的に見て。

ちなみに、40億年後には太陽が燃え尽きて膨張し、地球の公転軌道が飲み込まれるようです。人類が滅亡しないためには、地球を捨てるか、はたまた地球を凄いことにするか、もしくは現代人には想像もできないようなウルトラCを繰り出すしかありません。
いや、EARTHだけにウルトラEがイイかもしれない。いやいや、HUMANが為すならウルトラHか。それじゃただのすごいスケベか。

しかし、それより以前に人類が滅亡する可能性は誠に残念ながらあるわけです。うーんと両手を広げて、まだまだお猿さんに近かった頃まで勘定にいれても600万年が僕たちの歴史です。しかもなんだかすでに若干危うい。40億年の遠いこと。

それで、毎年隕石的なものが落っこちてきて人類が滅亡する確率が、どういう計算なのか知りませんが100万分の1だそうです。僕たちはとりあえずこれまで6回の危機を乗り越えましたが、ナチュラルに太陽が大変なことになるまでにあと4000回ほどの被アタックチャンスがあるわけです。4000回はちょっと放送時間内には…児玉清さんも真っ青です。

それに今をときめく錦織くんと僕がガチでテニスを勝負したとして、4000ポイント分プレーしたら何かの弾みで1ポイント取れてしまうかもしれません。やったね!


ところでなんの話でしたっけ?

とはいえ、錦織くん(地球)がめでたく僕(隕石)から4000ポイントきっちり獲って、つまり1000ゲームを完全に制し、地球の隕石衝突を阻止したら?
今度はもともと燃焼系の身体だったのに、40億年でいつの間にかメタボリックになってしまった修造くん(太陽)に押し出されてしまいます。

「圭!世界を制したら次は宇宙だ!宇宙を目指せ!」

しかし40年でメタボリックになりそうな僕とは大違いです。むしろできることなら4000ポイント分のテニスをやった方がいい。


ところでなんの話でしたっけ?

人類は有史上、継続的に技術革新を行ってきています。
確かにそのモチベーションは最終的に富であることが多く、道徳的な歪みを伴います。技術革新による便利さは副作用もあり、必ずしも人の幸福と直結しないとみんないい加減そろそろ気づき始めました。

でも、40億年後どうしよう?
人類みんながこれからずっとスローライフじゃちょっと厳しいぜよ。

こう想いました。
きっと僕らはパーフェクトな社会など目指しても築けず、だからと言って潔く諦めることはせず、沢山の歪みを抱え、それでもそれらをなんとか補正して、良くも悪くも技術革新を繰り返して、右へ左へ揺れながら走り続けて、40億年後はなんとかなる、ように最初からできているのかもしれない。


『うん。でも、それって確かめられないわ。』


妄想の検証はスッパリ諦めて、4弦に向かいます。牧伸二さん式ウクレレチューニング。
1弦から4弦に向かって「ハ・ナ・コ・サーン!」

でも、マキシンさん自ら諦めて亡くなってしまったから、変えよう。
1弦から4弦に向かって「イ・キ・テ・ルゥー!」

これ、結局なんでもいいのよね。

そんな朝。
新しい朝なのです。
希望の朝です。
4弦の鳴り響く朝です。
近所迷惑です。

そんなこんなで、きっと40億年後もウクレレは楽しいと思います。

ただし誰にも確かめられません。

2014年9月13日土曜日

JAZZアレンジでたのしむソロ・ウクレレ映画音楽集とウクレレマガジンvol10の もののけ姫のエラー

「えいがおんがくしゅう」を変換したら「映画音楽臭」ときたので、これはこれでなんだか良いような気がしました。

発売されてそこそこ経っていますが、先月やっと妹が届けてくれたので、鴨を得たネギのように、いや、フタを得た臭いもののように、いや、水を得た魚のように練習をしています。

ちょうど良く上手に弾けない手応えを感じる曲が、「雨に濡れても」と「オーバーザレインボー」でこの練習が非常に楽しいです。

弾けないところから徐々に弾けていくこの過渡期がたまりません。まるで半溶けのアイスクリームや、半熟でもウェルダンでもない目玉焼きのようです。

僕は今のところウクレレソロ弾きですが歌心を演奏に活かそうと、歌のある曲はなるべく聴くようにしています。
「雨に濡れても」は昔バイトしていたデパートで、雨が降ると従業員に向けてさりげなくインストで流れてきた曲で、インストしか頭になかったので、改めて歌を聴くと今更ながらえらく素敵です。歌詞も。

これをかっちょ良く歌えようものなら、今すぐにでも弾き語りに転向だと思いましたが、現状に変更はありませんでした。

ところで、この音楽臭にも数曲採用されていますが、富永寛之さんの編曲による楽譜がウクレレマガジンvol.10にあります。

音楽臭がなかなか届かなかったのでウクマガの楽譜たちを散々弾きましたが、まだまだ無理な「ポニョ」の他にそう激しく難しいわけでもない「もののけ姫」がどうにも弾けないのです。

どうも弾いていて気持ちいい筈の場所で、僕のテンポの悪さか運指の不正確さか、はたまた表現力がないからなのか、非常に音チ〜な感じになります。

きっとJAZZっぽく別の音に遊びに行ったメロディラインが、帰ってくるのをうまくまとめられて無いんだろうと思っていました。
ですが一向にまとまる気配がなくというかまとまりようもないので、Youtubeの模範演奏を瞬き一つせずに凝視していたら、楽譜と違うやん!という。今頃やっと気づきました。

その甲斐あってやっとあの子を解き放つことができました!?

しかし汚い字。。。

2014年9月12日金曜日

シシリアン

昨日久々にテレビで映画を見ました。
別に見るつもりもなくなんとなく見始めたらそのまま見てしまった感じです。

タイトルはわかりません。あまり映画を見ないもので。

古いイタリア映画のように思いますが、イタリア人のヤクザな仕事をしているファミリーのストーリー。

細かいところまで全て理解できたわけじゃありません。

公用語が多いスイスのテレビ局は、フランス語とドイツ語とイタリア語の局がありまして、それぞれに独立しているのですが、その中で私が比較的一番理解できるフランス語の局で放映されていました。

にも関わらず、ヤクザなファミリー内での会話はほとんどイタリア語。それ以外はフランス語。でもニューヨークに行ったりするのでたまーに英語。

フランス語に対してフランス語の字幕を表示する設定にしてあったのですが、とにかく字幕が出てこない。字幕が出たのは全体の台詞の半分くらいでした。

なんという言語設定の映画なんでしょう。誰が対象?まー、スイス人ですわな。私にはハードルが高過ぎました。
でも楽しめたので、最後まで見ちゃったんですが。


しかしこの映画、家族経営なマフィアの話として考えていいと思うんですが、とにかく人が死なないんです。ビックリするくらい死にません。少なくともそういうシーンがありません。

飛行機をわりと穏便にハイジャックして、空港で待ち受ける警察を横目に閉鎖した高速道路に着陸するという離れ業をします。しかもハリウッド的なハイテンションではなく、古典的な画面合成を用いてあくまで重厚な雰囲気で。それでも誰も死にません。
トラックに突っ込む武田鉄矢も真っ青です。

そんな危ない橋を渡りながら、結束硬くオシゴトをしっかりしてきたファミリーが、親玉のオンナとファミリーの一員との浮気現場を目撃した子供の一言で、笑えるほど一気に全部ぶっ壊れてしまうというオチ。

そのほぼラストシーンで親玉が浮気した2人を撃つのですが、これが唯一のヒトが死ぬシーン。今まで人っ子一人亡くならなかったので、非常に鮮烈な印象が残りました。

居合切りのような一瞬のコントラストで心を震わす。過激な演出で心を揺さぶるのとは違う後味でございました。

2014年9月11日木曜日

出戻り


どうもご無沙汰しております。
ちょっと思うことがあり半年前にやめたブログ活動ですが、地味に再開したいと思います。

何故かと言いますと、「ちょっと思うことがあったから」です。

なんだよそれ、という・・・。
やはりブログという比較的投げっぱなしなスタイルが、僕にはちょうど良さそうです。
もちろんコメントを返さないという意味ではございませんが。

今回は多くを求めず、淡々と眈々と坦々と、ストライクゾーンから逃げていく小さな変化球を投げ続けていこうかと思っとります。

もちろん軸はウクレレですが。
それではよろしくお願いいたします。