2014年12月31日水曜日

今年の〆

さてはて。

泣いても笑っても、2014年が暮れ行きます。
日本はもういい時間ですね。
こちらはヨメと共にダラっとした昼過ぎを迎えています。
年越しは、我々プラス日本人の友人1名の予定。
友人は今日も仕事なので、我々だけで出来るだけ和になるような料理の仕込みは順調です。

ところで、来年は平成だと何年ですか?
普段触れることが全くない年号での年。今年も覚えられずに終わってしまいました。なんと非国民な。

しかも覚え方を教わったのに、覚え方までしっかりまるっと忘れてしまうという体たらく。
でも、今年も一度も使わなかったので仕方ありません、と自分に言い聞かせております。


今年の最後の最後に振り返ってみると、仕事以外では、ホントにウクレレ一色の1年でした。
我ながら若干心配になるほど、ウクレレのことばかりを考えていたように思います。

記憶にある限り、365日。
雨の日も風の日も雪の日も、もちろん快適なおウチの中で毎日弾きました。

それほど多くは行かなかったものの、泊まりがけの旅には全て持って行きました。
パリのウクフェスに帯同。
フランスはアルザスの旅にも帯同。同国モンブランの旅にも帯同。
その他スイス国内のショートトリップにもかなりの数、帯同しました。

正直なところ、普段とは違う旅先のオープンなスペースで弾くには、実力的に気おくれすることが多かったのも確かです。

いつかは旅先ですれ違う見知らぬ人へ、旅情を盛り上げるBGMをサラッと奏でられたら、気持ちいいに違いない、と、これもややいやらしいモチベーションの一つになりました。

旅では、破損や紛失が怖くて、ほとんど初代KALAウクレレを持って行きましたが、メインで弾き続けたのは今年の年初に完成し、受け取った松井ウクレレでした。
今年はコイツとかなり密度の濃い時間を過ごしました。
今更ながらちょっとだけ紹介。



ちょっと全体的に同色系で何やら特殊な感じのウクレレです。
それは、塗装が漆で指板とブリッジがエボニーやローズウッドに比べて色の薄いコアだからです。
トップ板は漆を吸って茶色いですがベアクローシトカスプルース。



サイドとバックはグリグリのハワイアンコア。
ネックはホンジュラスマホガニーにハードメイプルを挟んであります。

一般的な塗装の方が美しかったかな、と思ったこともありましたが、今となっては見慣れた、掴み慣れた、押し慣れた、引っ掻き慣れた相棒です。

ちなみにスケールは384mmでした。
以前もう少し長く書いたような気がしますが、どう間違えたのでしょうか…。

いずれにしても、2014年は実にお疲れ様でした。僕の松井ウクレレ殿。

ただ明日からも休みはなく、盆も正月もないので覚悟しておくれ。


愛機を労いましたところで、来年のトピックを一つ。

2015年は、僕にとって特別な年になりそうなのですが、その内の一つとして、僕の腕がさらに2本生えてくるような予感がします。

そうなると2本腕が余ってしまってバランスが悪くなることが予想されるため、仕方なく、いやホントに仕方なく、初夏頃にウクレレのニューカマーが加わる予定です。

ただ、もしですよ。そんな筈はないと確信していますが、もしも万が一、新しい腕が生えてこなかった場合には、どちらのウクレレを弾くのか嬉しい悩みも増えそうです。

曲によってどちらを使うだとか。もう今から興奮です。

ああ。もう。何それ?そういう悩みベリーウェルカムなんですけど!

いずれにせよ、僕のウクレレ人生は、上手になるまで若干騒々しく続いていくに違いありません。2015年も例外でなく。

上手になったら、もう少しオスマシして…

僕のロハスなライフスタイルにウクレレは欠かせないパートナーです。

だとか。

穏やかな日常に、柔らかな彩りを加える4弦のある生活。

だとか。

言っちゃってもいいですが、カッコつけて無造作に弾いても、思いっきりメロディ外して見事にオチがつくだけですから、もう少しお預けです。

さてさて、阿呆なことを書き出したら、どこまでも書けてしまうのでこのへんで。

今年もこんなしょうもないブログを読んでいただいてありがとうございました。

また来年も一つよろしくお願い致します。

2014年12月30日火曜日

今年一年のウクレレ練習

なごーりーゆきーも♪

先日、ウクレレマガジンがスイスにも届いたので、どの曲から手をつけようかルンルンしておりました。

正直に言って、現在練習したい曲が多過ぎて、キャパシティーMAXに達しています。

そこをなんとか、無理矢理ねじ込もうと選んだのが「なごり雪」と「Close to you」。
キャパないと言いながら、欲深き2曲です。

そうしたら、今年はまだまとまった雪の降っていなかったのに、ちっともお名残惜しくない量の雪が降り始めました。




雪なしのイヴ。そしてホワイトクリスマスからの5日間連続。今日も雪。明朝はiPhoneの天気予報で−11℃。バナナで釘が打てるかも、と、バナナを窓の外にセットしてみました。
きっとこのまま白正月を迎えるのでしょう。


さてはて、今年中にあと2曲仕上げると公言しましたが、仕上げの定義付けとコメント頂いたことなどをさらに熟慮して、改めることにしました。

甘えずに、音のダイナミクスをも含めて暗譜し、それを演奏できて、仕上がったとしよう、と言うことです。

カントリーロードに関しても然りで、特にサビの最後のフレーズ「〜カントリーロード」の部分を、メロディを認識せずに長いこと弾いていたことに気付きました。

兎角、音数の多い富永さんの楽譜はこれが重要であると、わかっていながら甘えて後回しにしていた部分です。


ほら、アコギの神様も、ダイナミクスのつけ方が徹底的に上手です。


思えば、今年はウクレレを始めて1年目の終わりから2年目の大部分だったわけですが、いろいろと悩みました。

動画をアップするということを念頭に、それなりに技術が向上し続ける中で「仕上がる」ということについて考え、逃避し、放置し、また考えて、一応結論が出たこの年末。

ピッキングも1年の間に、1フィンガー→3フィンガー→1フィンガー→2フィンガーと変遷して、結局、曲によって、フレーズによって、都合の良いスタイルを使うという結論に。

綺麗な音を出す弦の弾き方に悩み続け、ウクレレの材質や弦の所為にしてみたり、思い直したり。

必死なあまり、メロディ間に入れるコードのストラミングがどうしても荒くなってしまい、指のあて方、爪の長さなどを考えたり。

その他いろいろ。
何でも揃う課題のデパートです。

ただ、まだまだ来年に続いていく課題が沢山あるものの、ウクレレを弾くということのイメージがだんだん明確になってきました。
そしてトータル的に思うこと。


「やっとスタートラインに立ったのかな。」


うまく言えませんが、テニスで例えれば、サーブ・ストローク・ボレーの基本技術が下手くそなりに一通りできるようになり、試合に全く勝てないけれど形にはなる、と言うような。


「やっとここから。」


2015年、また新しい気持ちでやっていこうかと思っています。

ブログはまた明日に、もう一度更新して今年の〆にします。

2014年12月25日木曜日

仕上げるの定義と今年仕上げる曲 (演奏 : カントリーロード【再録】)

今頃もう日本はクリスマス当日ですね。

お子さんがいる家庭は、既に興奮した少年少女たちが包装紙をビリビリに破いているところでしょうか。こちらはまだイヴの夜ですが、アパートの上階から「きよしこの夜」の合唱が先ほど聴こえてきました。

お聞き及びかとは思いますが、日本ではクリスマスイヴから朝までがクリスマスとして濃ゆい時間となっていますが、こちらはあくまで25日がクリスマスとしてメインです。

ただ、だからと言ってクリスマスイヴがメインなんておかしい!とは言いません。

なにしろ日本はクリスマスが祝日ではないですからね。それに、文化的にはいわゆる日本で言う正月がこちらでのクリスマスに近いので、流石に1週間挟んで2度正月があっても大変です。

また、サンタの来訪の仕方もお国変われば様々で、日本のように、寝ている間にピンクパンサーのミュージックと共に枕元にこっそり置く必要はなく、クリスマスツリーの下に置いてあるのがこちらでは一般的です。

ちなみに、サンタのいる国フィンランド。
僕のフィンランド人の友人に尋ねたところ、フィンランドではクリスマスの日の日中に普通にドアからサンタがやってくるそうです。お父さんがやるとすぐにバレてしまうので、知人などにお願いするパターンや、代行してくれる業者もあるとか。
フィンランド全域の話かどうかは確信は持てませんが。


それはさておき、我々の最初で最後のスイスでのクリスマスイヴですが…。

朝6時起きで寿司の太巻きを15本つくり、盛り付けに苦心しながら昼にイタリア人の同僚に納品。

力尽き、約4時間の昼寝。

夕方にもぞもぞと起きだして、明日の料理の仕込みを開始…。

僕の職業は一体何なんですか?という感じの色気のない1日でございました。

でも、ウクレレの練習は合間合間に抜かりなく。

前回のブログの記事で、暗譜した曲を書きましたが、コメントを頂いた通り、やはり曲を「仕上げる」ということが大事だと思いました。

「仕上げる」と一口に言ってもいろいろな考え方があるわけですが、僕はいつかは人前で演奏したいと思っているので、人前で演奏できるクオリティがゴールです。

しかし、それにはまだ全体的な技量の向上が必要ですし、実際に人前で演奏する機会もありません。

大した演奏でもないのに「仕上げる」とは笑止千万ですが、それを言っても前に進まないので、あくまで自分のルールで、「仕上げる」の定義をしてしまおうと。

⑴暗譜して楽譜を見ずに演奏
⑵明確なミスなく演奏
⑶上記を満たした演奏動画をアップする。但し、トライした回数が多い場合には仕上がったことにしない。

あまり厳格にしても、追い詰められてしまうだけなので、こんな感じで。⑶なんて非常にファジイな感じですが、ご容赦を。

一応、この冬休み中に3曲、今年最も長いこと練習してきた曲を仕上げるつもりです。

その一つ目をとりあえずここに。既にアップしている曲ですが。

これまでの録音では暗譜していても、念のため楽譜をチラチラ見ながら弾いてますので、完全暗譜で録音するのははじめてでした。

以前は親指一本で弾いていましたが、今回は2フィンガー時々3フィンガーです。




もうちょっとメロディを強調しないといかんですね。


ちなみに今年はちょっと早めにサンタが来ました。


やっとこさ、日本から本日到着です。
もちろん自費。セルフサービスのサンタしか僕には来ません。

2014年12月22日月曜日

今年暗譜した曲

こないだの土曜から冬休みに入り、半月ほどお休みです。この長い休みを取るために、1年間毎日ちょっとずつ長く働いておるのです。なかなかよろしい仕組みです。

落ち着いた状態でまとまった休みを取るのは最後かもしれないので、趣味に真っ直ぐ、修行僧のように真剣に、規則正しく生活する所存です。

ちょうど、髪を刈るのに失敗して、ヘアースタイルも修行僧よろしくになっております。

そんな中で、次回動画をアップしたいと思って集中して練習している曲が「Sweet Memories」です。
修行僧にとってはまさしく煩悩の塊のような曲ですが。

著者の富永寛之さんの息つく暇がない曲との解説の通り、3連符の嵐で運指の忙しい曲です。
ただ原曲のファーストインプットが脳味噌の元気な若かりし頃だったので、メロディの把握が容易です。年の功です。

そんな老朽化してきたベテラン脳味噌を丸絞りして、以前弾いたオーバー・ザ・レインボーがようやく大体暗譜できました。

ただ、自分でもどうやって記憶しているのかイマイチよくわかりません。もっと系統立てて覚えなければ、限界がやってきそうです。

いや、こんなこと以前の記事にも書いたかもしれず。そこから既に抜け落ちている感が…。

とりあえず今は完全に力業です。
大学のときのドイツ語のテスト勉強を思い出します。教科書丸暗記。

さてはて、今年も終わりに近づいたので、総括の意味で、今年暗譜した曲を思い返してみます。

◯海の見える街
◯イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン
◯オーバー・ザ・レインボー
◯カントリーロード
◯戦場のメリークリスマス
◯クレイジーG

明るい表通りで、を去年の暗譜したので、これらが脳味噌に練り込んである曲ということでございます。

うーん、でも他にもあったような。
暗譜している曲を思い出せないというジレンマ。
ちょっと油断していると直ぐに記憶がドロンするホラー。

ちなみに覚えているだけで、上手に弾けるという意味ではございません。

しかし来年は、どこぞの師匠について大きく飛躍したいと思うのです。



冬休みの日課と決め込んでいる朝の散歩をしていたら、サンタがクリスマス前に行き倒れに…。



2014年12月16日火曜日

年末の準備と肉忘年会

今年は年末に日本に一時帰国しないということで、なかなかテンションの上がってこない師走を過ごしております。

ただ手をこまねいているのも景気が悪いので、年末年始を迎えるにあたり、欧米文化にちょこっと抵抗して、できる限りジャパン風な意匠を凝らそうと買い出しに行ってきました。

電車で片道1時間以上かけまして、日本食材店へ。山を下って正月の買い出し…笠地蔵のおじいさんになった気分です。

そして戦利品。

最近ウチの街でどうしても手に入らなくなってしまった納豆。
しばらくご無沙汰の油揚げ。調子に乗って9枚。

※こんな日本に居れば当たり前の品が宝なのです。

雑煮に入れようと蒲鉾。
年越し蕎麦、うどんは年明けなの!?いつからそうなった。
やったことないけど、黒豆も煮ようじゃないか。
特にめでたいこともないけど、もち米と赤飯の素とごま塩。
定番のストック、インスタントラーメン、カレールー。
煮物用にこんにゃく。たこ焼きにも入れるとうまいのだ!
妙に食べたくなった長芋。
実は贅沢品、1つ500円もするカップうどん、どん兵衛を2つだけ。
どれも高いけれど、とりわけ贅沢品の冷凍うなぎ。

※去年は年末に名古屋の大和田、葛飾柴又の川千家と2日連続でうなぎを奢ってもらったのを思い出してしまって嗚呼せつない。だが重要。

煮物アゲイン、さといも。
僕ドラえもんなので、どら焼き。
粉はあるので、お好みソース。
2切れで3千円位する冷凍明太子は買えず、安めの搾菜。

その他諸々。
フェイマスのソプラノ単板に手が届かんばかりのお会計。
とは言え、2人で帰国しようものなら、カマカのテナー買ってお釣りがくるので、こんなものでしょう。

ま、そんな食材のことをニッポンの皆様に発信してもしょうがないのです。
承知の上での狼藉でございます。

僕も結構な歳をとったせいでしょうか、年の瀬の暮れ行く雰囲気が身体に沁みついていて、この時期、季節の風物詩のように求めてしまいます。

毎年ウダウダと色々言われる紅白歌合戦も、僕なりにチョイチョイ思うところはありますが、観るのが重要なのではなく、観ていようがいまいが、放送している事自体が重要というような感覚。

一事が万事のこの感じ。老いだろうかこれは。

ま、どっちでもいいやそんなことは、ということで次の日は、忘年会をしてきました。

みんなの日程が合わず、日曜の昼

居酒屋?

いえいえ。



山の上。今年はまだ雪が少ないです。
山小屋のような家族経営のレストラン。



これはロシュティというスイス版ハッシュドポテトのようなものですが、伝統的手法でラードを使用しています。今となってはこれが結構レアです。
ラードなのでしつこいかと思いきや左にあらず。
カリッカリでうまし。



そして、石の上で牛さん焼肉。
和牛ではないのでレアで。

この後デザートまで。まー、堪能しました!



ソリ製ベンチ。北国やねえ。


2014年12月12日金曜日

ハイフレットの苦手意識を軽減する策

他の弦楽器経験者は兎も角、僕のようなズブの素人がウクレレをはじめてしばらくは、ローコードを中心に練習することが多いです。

ソロに移行しても、まずは優しい譜面を弾くので、しばらくはローフレットをウロチョロして、たまにハイフレットに飛ぶような曲をやることが多いんじゃないでしょうか。

そして、そもそもがハイフレットに慣れていないので、これがなかなか難しいです。

僕の場合は10フレットが遥か彼方に見えて、遠くて遠くて、正確に押弦できるか否かが、バクチのようになっていました。

それからいろいろな曲を弾いていって、ハイフレットを使うことも多くなり、指が形を覚えて、バクチの成功率も上がりましたが、なんと言うか「やっぱりまだ遠い」のです。

ま、そんなもんだろう。修行が足りんのじゃ!と思っていましたが、昨晩、突然、なんとな〜く謎が解けました。


僕が何気なくウクレレを構えたとき、左手がどこにあるかというとナットのすぐそばです。
適当にG7やB♭のコードを押さえたりしていることも多いです。1〜3フレットを使ってドレミファソラシドを弾いてみたり。

最初の練習はローフレット近辺のおシゴトがとても多いので、身体に染み付いているんじゃないかと思います。

コレを敢えてパソコンのキーボード入力に例えるなら、「ホームポジション」というヤツかなと思いました。
ブラインドタッチをしようとするならば、最小限の動きで効率よくキーを打つために、キーボードの大体中心(ホームポジション)に指を構えてそこから感覚的に指を動かします。

これを僕のウクレレのフレットに置き換えるなら、ホームポジションが1、2フレットになっているのじゃないかということです。

そう思えば、確かに遠いです。10フレットが。1から10まで小旅行しないといけません。
でも、この自分のホームポジションの意識をもう少し中心に近づけて、4、5フレット辺りに変更してみると、これが思ったより大分近くなって弾きやすくなります。

1〜3フレットは確かに若干遠くなりますが、ローフレットの感覚は最初からずっと磨いているのであまり苦になりません。

そして僕の場合はウクレレを構える位置が、今までより身体の中心から少し左手側になりました。
ただ、特に構える位置を左にしなくても、ホームポジションをガチローフレットから少し真ん中辺に意識したら、あとは成り行きでいいのかもしれません。


ちなみに、あくまで自分で感じた「どうだろう?」という話で、専門家から見て正しいかどうかは大いに疑問です。

ただ、練習したが故にローフレットの呪縛に囚われている人がいたら、もしかしたら僕と同じように毎日小旅行しているかもしれんと思って書いてみました。

ま、もしかしたら、そんな窮屈なことをしているのは、僕ぐらいかもしれませんが、笑。


さてはて、今日はウクレレマガジンの発売日ですね。実家に届いてるかな〜。こっちにはいつ届くかな〜。

2014年12月8日月曜日

下手っぴーの選曲

12月ももう1週間が過ぎ、先週の金曜日には会社のクリスマスパーティーも無事終了。
携帯も財布も記憶も失くさず、まずは平穏に歳も暮れていくというところです。ま、年末特有の仕事のプレッシャーはありますが、ない時期などないのでなんてことはございません。

ウクレレの練習も毎日わりと淡々とやっています。

ハイフレットのピッチがイマイチ合わないような気がしていましたが、1、2弦を単音で弾くとき、親指でなく、人差し指でアッパーカットした方が音の具合がいいことに気付きました。

ただこれは誰にでも言えることではなくて、たぶん僕の親指のピッキングが強過ぎるのか、もしくは左指の押弦がそれに耐えるだけガッチリ固定できていないのだろうと結論。

結構ガッチリ押さえているつもりなので、とりあえずピッキングをもう少ししなやかに、をテーマにやっております。
昔からガチガチですからね。

そしてウクレレマガジンを予約注文、のついでに若干ネタ的要素のある楽譜もボーナスで注文。

※何がボーナスなのか本人も全くわかりません。

クリスマスの曲をとも思いましたが、クリスマス後に届く可能性大なので断念。別のアプローチ。

実はたまに友達の前でウクレレを弾くことがあるのですが、ジャズ的譜面を弾いても、あまりみんなピンときません。

「誰もが知ってる曲も織り交ぜないとダメでしょう?」

ヨメの忠告です。
確かにそうです。以前からもちろんわかっていて、それなりに考えていることなんですけども。

自分が弾きたい曲を他人が聴きたいとは限りません。
それに打ち克つには、やっぱり上手くないといけないんだろうなと思いつつも、そこは大分遠い境地なので、変化球を身につけようという魂胆です。

じゃ、変化球習得が簡単なのかと言えば、恐らくはそんなことは全くないでしょう。ま、来てからのお楽しみでございます。

だから、というわけではないんですが、以前に同人音楽の森というサイトから購入したものの、レベルが高くて寝かせてあった「アンパンマンマーチ」を今週から再々練習しています。
前に比べてかなり可能性を感じるようになってきました。

思い起こせばウクレレを始めた頃に、この曲を弾けるようになったら2台目を買う!と宣言したはずなのに、既に2台目は手の内に、3台目の影がチラリ。(エレウクを除く)←除くな! by ヨメ

でも、ネタ気味であればあるほど完成度が高くないといけないのかもしれない・・・とかなんとか物思いに耽りながら日曜日の朝の散歩をしていました。

そうしたら、小雪ちらつく街の無料動物園に熊。


春夏には会えなかったのになんでこんなクソ寒い時期にいるんじゃーい!
熊にツッコミを入れておきました。

そういえば、今日、日本ではメレカリキマカのイベントでしたね。

メリークリクマっス!

(寒)

2014年12月3日水曜日

楽しゅうございました

田尻洋一さんというピアニストがおりまして。
実は今年の3月にもあったので、2度目になるのですが、週末にウチの街でリサイタルがありました。

前回のブログで、僕はウクレレを弾くまで楽器経験が殆どないと書きましたが、その殆どじゃない方の経験がピアノです。
幼少の頃1年弱、遊びに忙しくて滅多なことでは練習しないダメ生徒でした。殆ど何も身につかず、スパルタ先生にいつもダメだし。
結局、ピアノはやめましたが嫌いになることはその後もなかったので、機会があれば音大の友達の発表会なども見に行っていました。そんなに数多くではありませんが。

だからというわけではありませんが、世の中に数多の音大出身者がい
おり、その中でクラシックの演奏家としてのピア二ストでメシを食うことが、如何に難しいかも理解していました。

それ故に、なんだかとても興味惹かれました。
そんな人がどんなことを考えながら仕事をしているのか。ウクレレのこととは関係ないですが。

小さな会場ですし、スイスでは大抵、こういったイベントごとの後にはちょっとした懇親会のようなものがあります。

これはチャンスとばかりに即座にアタック。話し込みました。
一般的なクラシック演奏家のイメージはソフトな人柄でもどこか壁がありそうですが、びっくりするほど正直で気さくな人でした。
初対面からなんだか先生に質問に押しかけにきた生徒になった気分です。

自身の実体験、仕事へのスタンス、目指しているもの。どれも面白い話ばかりで盛り上がりました。
彼は演奏家ですが、職人のような気質の人なので、一つ一つの言葉が自分の仕事へ重なる部分が多くて、一気に魅了されたようです。

…というのが前回のリサイタルで、そんな経緯で今回も迷わず出かけたのでした。

僕も沢山のピアニストを見てよく知っているわけではないのですが、田尻さんの弾き方はとてもユニークに見えます。

全身で感情表現しながら弾くのではなく、背筋は真っ直ぐ、肩の位置は微動だにせず腕から先だけで躍動します。
それゆえ遠目にはものすごく淡々と見えて、演奏家に陶酔する姿を求める人は少し物足りないかもしれません。

でも、「私を見て!これが私の表現する音楽!」というよりも、長い間親しまれてきた曲自体の持つ魅力を引き出す姿勢を感じます。
それに難曲や激しい曲でも姿勢をほとんど崩さず弾くので、むしろ凄みを感じます。
僕のピアノ演奏に関する知識や経験ではうまく語れませんが。

それから、音楽性の絶大なる差があるので比べるべくもないのですが、曲がりなりにも楽器演奏をしている身として愕然とするのはやっぱり暗譜している量です。
田尻さんは全く楽譜を使いません。聞くところによると数百曲は暗譜しているようです。
脳細胞のどこにそんなスペースがあるんでしょう???

そんな記憶力を持つ田尻さんなので僕のことも覚えてくれていました。アレだけガッついて質問していれば…とも思いますが。

そして別れ際の会話。

「日本に帰ってもコンサートに行きますよ。」
「3年以内に来いよ。じゃないと忘れるからな。」
「3年行かなかったら、むしろ僕が忘れてますよ。」
「あ、そもそもね〜。」

全くいろいろと楽しゅうございました。

とりあえず、今までも気にしてはいましたが、ウクレレを弾くときの姿勢をもっと拘ってやってみようかな、と。




リサイタルの後は友人宅でラクレット。旨し。
ウクレレ持参で行って『What a wonderful world』を弾いたら、友達がアノ声で "エア" ルイ・アームストロングをやってくれたのがまた楽しゅうございました。

2014年11月29日土曜日

はじめての演奏動画 (演奏 : スターダスト)

たまたま気づいたのですが、初めてYoutubeに動画をアップロードしたのが、昨年の今頃のことでした。

あのとき、楽器経験がほとんどないところからウクレレを始めて約9ヶ月。
確かブログをはじめて約4ヶ月くらいだったと思います。

アレがどうだとか、コレをやっていますとか、いろいろ書いていましたが、結局のところ本人の演奏がなければ、読んでいただいている方にとってリアリティがないだろうと思ったんですね。リアリティを出さなければいけないわけではないですけども。

Youtubeに変な動画あげるなよ、という人もいるので決死の覚悟で練習して、それこそずっと練習してきたものを、金曜から日曜の夜までかかって3ケタオーバーのNG撮影を経てやっと自分なりに「コレが現時点では限界」と思う演奏ができたのでアップしました。
正直いろいろと限界でした、あのときは。

今は割とそこまで突き詰めず上げちゃっているので、それもどうかと思っているところもあるのですが、まだまだみなさまが楽しめるような演奏ができるわけではないので、サンプルとして、人柱として、下手なドキュメンタリーとして、なんだこんなものかと思って見ていただければと思っています。

一度弾いた曲も上達に合わせてアップデートしていこうとは思っていますが。


それで、久しぶりに1年前にアップした曲、スターダスト(ウクレレ・ジャズより)を久々にちょこっと練習して動画にしてみました。

メインウクレレも替わり、1年分の練習を載せた現在。
本当はビフォーアフター的にしたかったんですが・・・


「この一年でこの曲、たいして上手くなっていない。」


なんていうオチが待っていました。




強いて言うなら、NG撮影回数が1/10以下だったところというところでしょうか。


2014年11月26日水曜日

Worth弦をWorthから直で買う方がお得な場合

僕がこれまでメインで使っていた弦はWorthのフロロカーボンのブラウン弦です。ゲージは標準のタイプです。

一番初めに買ったKALAのソプラノウクレレ(トップ・サイド・バックマンゴー)には、当時の僕には判別不能のクリアのナイロン弦がついていました。
しかし弦を交換するにあたり、比較的新しいフロロカーボン製の弦を張ってみたくて使いました。

ちょうどキヨシ小林さんの楽譜集『ウクレレジャズ』にハマっていて、キュイーンと延びるサスティーンが曲に合ったこともあり、それから使っています。





一方、2代目の松井ウクレレ(シトカスプルーストップ、コアサイド・バック)にはヒロの黒弦が標準で張ってあり、しばらくそれで使っていました。

しかし、もう少しサスティーンが欲しいのと、3弦がとても太いのに慣れなくて、結局、Worthのフロロカーボンに戻りました。
クリアータイプを一度試して、比較するためにブラウンにすぐ戻して、それからブラウン街道まっしぐらです。

ところが一度やめたブログを出戻りして、割と頻繁に動画をアップするようになって、自分のウクレレの音を再認識。

なんだか音が耳障り。粘っこく高音がキンキンする感じです。
もちろん自分の演奏技術の無さが第一の問題点ではあるのですが、もう少しマイルドな音の弦の方がいいのでは、と思うに至りました。

そこでストックのあったヒロ弦を再チャレンジ。
一瞬悪くないと思ったのですが、12フレット1弦のサスティーンはほぼ得られず、相変わらず3弦の違和感に耐えられず、やっぱりダメ。

そこで、もう一回弦を替えようとしたら、あら、もう弦がないっ。なんということだっ!!!という。

仕方がないので、以前張ってすぐ外したので保管してあったWorthのクリア弦を張りました。

しかしながら、音を出してみたら「アレ???」これが僕の求めている感じです。予想外です。
あんまりよくわかってないながら毎日演奏を聴かされているヨメも、即座に「これがいいんじゃない?」とのコメント。

音が少しドライで優しくなり、何やらストラミングや押弦までブラウンよりスムーズ。

※完全に個人的な感覚です。ブラウンが悪いという意味ではありませんし、無論ヒロの弦も悪いわけではなく、求めるものが違うという意味でございます。

前に試してそこまでインパクトがなかったので、全く期待していなかったのに、すごくフィットしてびっくりしました。11ヶ月弾き倒して、ウクレレの音も変わったんでしょうか。


そうとなれば、年末に日本の家族から送られてくる予定の救援物資に弦を滑り込ませないといけません。
在庫只今ゼロです。いつものように練習していったらこの弦だけでは、帰国予定の3月までもちません。

ヨーロッパでも取り扱いのあるショップはあるんですが、スイスにはありません。
通販になると何かあった時が面倒です。スイスはEU圏ではありませんし。日本の方が確実です。早速ショップの検索をはじめました。


ところで、Worthの弦はちょっとお値段が高いです。
ソプラノ・コンサートサイズ用の46インチの4弦セットの場合、ソプラノサイズであれば、2張り分取れるので、結果あまり割高にはなりませんが、ソプラノロングネックやコンサートスケールのウクレレでは、2張り分はちょっときつく、ちょっと足りません。

※ ウクレレの仕様によってはソプラノロングネックでも46インチで2張り分取れるようです。取れない場合に下記をご活用ください。(11/27追記)

そこがいつもちょっと悔しくて、なんとかならんのかな・・・と思っていたら、なんとかなったじゃありませんかっ。


『弦が延びる呪文を習得しました。』


などというわけではなく、Worthのサイトからダイレクトに通販を申し込めばいいのでした。

公式サイトの商品説明の下の方に200円プラスで63インチで販売できるとあります。
念のためカットした部分を考慮しつつ交換した弦を測ってみたら、63インチあれば2張りいけそうです。

楽天のとあるショップで、46インチの1セットが税・送料込みで1,297円でした。

Worthに直接通販すると、63インチの1セットが税込1,512円。送料が200円。決済は銀行振込か郵便為替なので手数料がかかりますが、三菱東京UFJに口座があれば手数料無料です。

1セットから対応してくれますが、コストを下げるために3セット注文してみました。

僕の場合、3セット(6張り分)でトータル4,736円。
1張り分800円弱になります。

ショップで46インチのものを買うと1張り分1,300円程度なので、振込手数料を払っても尚、かなりお得です。

これは僕にとってはとてもいい情報でした。既出だとは思ったのですが、念のため書いておきました。


そんなこんなで、さてはて弦はもう大丈夫。
つまりもはや言い訳できないので、練習あるのみです!