2015年10月28日水曜日

『やっちゃえ、オッサン』

いつだってYAZAWA氏は勇気をくれます。
※本文とはあんまり関係ありません。

さて、先日の取手のイベントの後。放課後。
ウクレレベースが引っ張りだこで、流行りそうな雰囲気でした。

合わせて演奏するなら、ウクレレだけでなく、沢山楽器を使った方がやる方も聴く方も面白いのは確かです。

僕も何かでしれっと合奏に参加したいと思っていて、ベース楽しそうだと思っていたんですが。

人員が足りるならどこでも入り込めるもっとニッチな楽器を狙った方がいいかもしれないと考えて、結論。


イェス!バリトンウクレレ!?

意外と楽しそう。
とりあえず、心の片隅にそっと置いておきます。


それはさておき、我が愛機Ancestor'sがピックアップ工事を終えて戻ってきました。




早速アンプにつないでみましたが、音のバランスをとるのは、ソリッドタイプのフェンダーウクレレと比べると割とデリケートな印象です。

このあたりは要勉強ですね。

そして、ボディのボトムにジャックを取り付けたお陰で重心が丁度ボディとネックの付け根にきたので、ヘッド落ちしにくく取り回しがし易くなりました。
元々12フレットジョイントでネックが短いということもあるんですが。

軽いソプラノの軽快な抱き心地とは違いますが、キュッとしまった剛性感のある抱え具合と僕のピッキングの強さに丁度良いテンション感。

入力に過敏過ぎず音量もあるのでダイナミクスがつけやすく、なによりジーーーンとする音。何ですかこのジーーーンは。

改めて悶絶。
音の出も以前よりこなれてきた気がします。


『楽器は問題ない、最高だ!あとは腕だ!!』


優しいウクレレ時間でピアレスウクレレを買った方に試奏させていただいた後にこう毒づいた僕。

文字にすると失礼千万ながら園児レベルの友愛のシルシでしたが、その言葉今一度回収し僕の心の中にそっとしまわせていただきたく存じます。

ちなみにそのあと軽く逆襲されているので、罪滅ぼしは完了しているものと思われます。では。

2015年10月21日水曜日

10月半ばの個人的ウクレレ事情

先週金曜の早朝のこと。

僕はソファの上で丸くなって目覚めた。

ふと気づくと背中から肩に掛けて、太めの紐が身体の周りをぐるっと一周している。

その紐を辿ると、胸とお腹のあたりにウクレレに繋がっており、僕はそのほのかに暖かみのある木工製品を抱えていた。

そう、ほぼ布団代わりに。
弾きながら、寝たらしい・・・。
でも。


「安心してください。ちゃんとはいてますよ!」


じゃなかった。

安心してください。ソリッドタイプのエレキウクレレですよ!

どんなに愛おしく抱きしめても、まず壊れることはないのだ。


既に肌寒いを通り越している北関東の朝方。

ウクレレとの接地面積をできるだけ増やすべく、『頭隠さず尻隠さず』の絶望的なチャレンジをしながら僕は目覚めたのだった。

武田久美子ほどのストイックさはないものの。



その前日の夜。

僕はブルームーンカルテットのライヴに行った。大体2ヶ月に一度のお楽しみだ。



相変わらず幸せだった。
音楽は素晴らしいと思って聴くより、奮えるようなものだ。スウィングするようなものだ。

幸せな気分は、美味しいブルームーンカルテットを食べている感じだ。ただし彼らは容易に食えない人たちだと思うが。

仕事のあと、ゆっくりお酒を飲んで、楽しい演奏を聴いてリラックス。

下戸の方には泣いて詫びたいところの極楽浄土で、しかし快楽をむさぼった罰として、終わりには楽しいながらも少し寂しい気持ちになる。

僕はウクレレを弾きながら、いや、ほとんどは仕事をしながら、次のライヴを待つのだ。

さて、今回もステージの合間に富永さんに捕まえてもらった。嬉しいことだ。

つかの間のお喋り。

富永さんが直近で行っていた金沢のウクレレ事情を聞いて、素朴な疑問、「あのログハウスは誰が出資・運営しているんですか?」とかやや無茶な質問をしてみたり。

ついでに自分の近況も勝手にご報告。
「実は今週末茨城の方で初めてステージの上で演奏するんです。」だとか、「ウクレレにピックアップ付けて、アンプとシールドを買ったんです。」だとか。

楽しい。

すると、富永さんはちょうどアンプに接続して演奏する人向けに、サウンドメイキングを教えるワークショップをポエポエさんで立ち上げたとのこと。
来月頭にやる、と。

What a difference a day made!

もはや何かの物語のように都合の良いタイミングでやってきた話。誰かが見てたとしか思えない。
ただでさえ、ウクレレには腰の軽い僕はその場で申し込んでみた。

金曜夜の祐天寺、行けるのか!
なんとかする!
ウクレレのピックアップ工事まだあがってきてないぞ!間に合うのか!
なんとかなる!

酒の力は万能である。

そして縁と感じるものは何物も逃したくない僕なのだった。



さて、そういうことで先日の日曜日のことです。

スイスより続く縁を辿ってやってきたのが、今週末茨城県は取手の島村楽器で行われたUkulele To-rideというライヴイベントでした。

ここで僕は初めてステージの上で、一発勝負の演奏を一曲だけ弾きました。

曲は僕がスイス時代からずっと毎日弾いているカントリーロード。くしくも富永さん編曲のソロです。アレンジは何も加えていません。

折角なので最後にドヤ顔で終わりたかったけれども、残念ながらそこまででもない演奏でございました。
すごい失敗ではないけれど、間違っても大成功ではない感じ。


正直、悔しい。
今でも超悔しい。


でも、だからやって良かったと思うのです。

僕はやっぱりどこまでも体育会系なウクレレ弾きなので、こういう経験が必要で、改めて練習にも身が入ります。なにが足りないのか考えます。

ラグビー日本代表の五郎丸のように、平常心を保つため本番前のルーティーンを取り入れたらどうだとか。

まるで脳筋。爽やかでない。

でも、ウクレレが大好きなのは皆様と同じなので、ご容赦いただければと思います。


今回、唯一良かったのは、演奏中に見た目楽しげに弾けたこと。

そして、帰りしなの島村楽器店内で他の演奏者の方が、僕の弾いた曲がおさめられている『JAZZアレンジでたのしむソロ・ウクレレ映画音楽集』を手に取り。


「スイスの人が・・・」

と、何やら話しているのがたまたま聞こえて、背後からニコニコしながら近づこうとしたけれども、おのれのあまりの気持ち悪さに慌てて控え室にとって返したこと。


ま、とりあえず、ゼロではなかったな、と。


いずれにしても、人前で弾く難しさと楽しさ、そして覚悟を得たイベントでございました。声をかけて頂いたねこレレさんに感謝。

そしてちょっと軽薄かもしれないけれども、今後も小さな実戦も交えつつ上手になっていきたいと思います。





お、ウクレレの工事完了の電話が!
フフフ。楽しいなぁ。

2015年10月8日木曜日

あんことイカ墨スパゲッティ

ジェイクという名の祭りが過ぎ、穏やかな日常を取り戻しております。

週明けから久々に風邪をこじらせて、穏やかにしていなければなりません。


当日の模様はもはや僕が書かなくても、世の中に出回っておりますね。

2015年を迎えた渋谷は、もはや僕と同じ時間が流れているとは思えないスピードでヒトが動いておるように見え、小走りのおねーさんに突っかかってイラッとされるオッサンの役が僕に回ってきました。

昔は毎日通っていたのに。

仕事直行でヨメと落ち合う前、開演ギリギリのタイミングで滑り込んだ牛丼屋。

なにを頼もうかともたもたしている僕を横目に、後発のお客さんが着席後0.3秒以内で、自分のオーダーとサイドオーダー、そして好みをワンフレーズに載せて唱えます。

「ホイミベギラマイオナズンをザオリクで。」

※ファミコン世代丸出しですみません。

何という早さと場慣れ。
呆気にとられながらも思うのです。
しかしながらこの魔法使いは幸せなのだろうかと。

僕の顔は徐々にトミーリージョーンズに変貌し。

「この星の住人は・・・」




小さなことを誇大に解釈するのがこのブログの楽しみの1つです。


さて、終演後。

ヨメ殿の感想。

○演奏はとても良かった。お客さんを長時間惹きつける魅力がある。
○でも、コンサート会場より小さな箱で観客みんなが演奏家と目が合う一体感の中で聴く方が好きかな。
○あと、由紀さおりは?(敬称略)

ざっくりもざっくりですがこんな感じ。


なるほど。以上。



さてさて、そんな祭りのあとの日常。

同い年のジェイクが演奏を通じて僕の中に残したものは一体何だったのか。

今はまだよくわからないので、とりあえず、お茶することにしました。


お気に入りの器に大好きなあんこの菓子をのせて。


あん、、、こですよ。

平和です。

また、夕飯はイカ墨スパゲッティ。


パスタはやっぱりバリラがおいしゅうございます。

ジョージエルス?ソレ食べられるんですか?




こうして何事もなく日々は過ぎていくのです。