2015年6月29日月曜日

リアル

さて、早速ではございますが、PoePoeさんでのSweet Hollywaiiansさんのワークショップに再び申し込みました。

前回の3回を踏まえた次の段階のワークショップです。一回70分ですが、正直に言ってあっという間です。倍くらい時間があっても困りません。

楽しいですが、ちゃんと練習して理解を深めておかないと、それなりに置いていかれてしまいますので、日々のルーティーンに前回までの内容を組み込んで練習するとします。

また、結局、ウクレレオーケストラのコースは正式申し込みの前に見学を挟むことにしました。

ややへたれ感もありますが、一番大きかったのは通常のワークショップと違って、まとめて申し込んでも割引がないので焦ることはないかな、というケチくさい了見からです。

ま、自分を追い込むのもやぶさかでないのですが、よしといたします。

ところで、聞くところによるとこのウクレレオーケストラの演奏曲の候補に、ウクレレマガジン最新号掲載楽譜のSweet Hollywaiiansの松井さん編曲の『エンターテイナー』がありました。

きっとこれが弾ければとりあえずOKなんだろうと勝手に想像して、先週末から練習を開始しました。

しかしながら、デュオはおろかソロでしか演奏したことのない僕はいきなりの3重奏にちょっとばかり戸惑っております。

長い休符、メロディライン弾いたり、ハモりパートに変わったり、バッキングに行ったり、またメロディに戻ったり。

できなくはないけれども、一定のテンポを保って演奏するには僕にはまだまだ歯ごたえタップリです。

3パートまとめて練習するとなかなかの量ですが、広く浅く練習しておくことにします。

でもホントはこれを3人で弾いたらえらい楽しそう。やりたいなぁ。


一方で、同掲載のソロ楽譜。『アロハ・オエ』も僕にはなかなかよい練習です。

あまり弾かないハワイアンで、難易度も高くないと思いますが、練習項目がきっちりと認識できるので、弾いていて実りがある感じです。

○メロディ音を親指のピッキングでしっかり鳴らして、(僕の場合は)人差し指のピッキングでその合間のコードストロークを優しくしかし確実に鳴らして、メロディを浮き立たせる。

○普段やらない親指でのアップストローク、しかも4弦にメロディ音があるピッキングをなるべく違和感なく鳴らす。

○人差し指↓親指↓人差し指↑の3連符をリズム良く弾く。

ところで、週末、実家に行って、ちょこっとこの曲を弾いていたら、ベロンベロンに酔っ払ったウチのオヤジが『♪あろはぁぁああおぅえぇぇぇえええ』と絶叫。

めんどくさいったらありゃしませんでした。

しかも親父殿、結局まだウクレレを始めていないという体たらく。

退院して久しいのですが、まぁ、七十を目前のリタイアしたオッサンに無理矢理何かやれと言うこともなかろうと、ほっといてあります。

しかしながら、身体が本気で思うように動かなくなっていく七十には、七十なりの憤りや切なさがあるのだと、最近気付き始めました。

生き甲斐というやつが、リアルに胸に迫ります。
そしてそれを可能にする『長生き』と『健康』というキーワード。


まったく、いやんなるほと、リアルだなぁ。

さてさて、今週も頑張って生きまっしょい。

2015年6月24日水曜日

手持ちのコンサートとソプラノロングネックを比べてみる。

※以前にも書きましたが、ウクレレのサイズ表記に関しては明確な業界統一基準はないと思います。

上がAncestor's Ukuleleのコンサート。
下が松井ウクレレのソプラノロングネック。



(上)キルテッドマホガニーと(下)ベアクローシトカスプルースの表板。

指板・ブリッジは(上)エボニー(下)ハワイアンコア。

この松井ウクレレはおしりが大きいデザインなので全幅はあまり大きく変わりません。

ボディの全長はAncestor'sの方が2cmほど長いですが12フレットジョイントのため、14フレットジョイントの松井ウクレレと比べるとウクレレ全体の全長はあまり大きく変わりません。

ちなみにスケール(ナットからサドルの距離)は松井ウクレレの方がわずか5ミリだけ長くなってます。





どちらも派手な裏側。
(上)キルテッドマホガニーと(下)カーリーハワイアンコア。

ネックはどちらもホンジュラスマホガニーですが、Ancestor'sはヒールの部分でジョイントした2ピース構造にカーボンファイバーを埋め込んだもの。松井ウクレレは間にハードメイプルを挟んだ縦三層構造。




※この写真は上が松井ウクレレ、下がAncestor'sです。

ペグはどちらも同じゴトーのUPTですが、ネックの太さがかなり違います。

松井ウクレレはラウンド指板。
Ancestor'sはストレート指板。

裏板のラウンドのさせ方も異なります。
ボディ厚は似たようなものですが、コンサートボディは容量がやや大きいので、相対的にはAncestor'sの方が薄い・・・いや、やっぱり似たようなものかも。




ラッカーと漆で仕上げもだいぶ違います。鳴り方も。

うーむ満足。
もうウクレレはしばらく買わなくてOKです。スイス時代のように毎日チェックすることもなくなりました。


弾くだけ弾くだけ。
モノへの愛情を新たな経験に昇華すべし。


2015年6月23日火曜日

次の一手

ここ最近はワークショップを受講していたこともあり、新曲の練習に手をつけないで練習しています。

既存の曲のクオリティ維持と、ワークショップでもらったスケール練習や基本技術の習得メインに、地味に地味にやっております。

なにしろウクレレの抱え方から、親指でのピッキングの仕方、押弦のフォームまで直されました。こなれてくるまでに時間がかかります。

しかし、どれもこれも非常に論理的・合理的なので全く文句ありません。
要は身体の使い方。まるでスポーツのようです。僕向きです。

僕程度が弾けるソロ楽譜には出てこないような難しいコードフォームも、スケール練習の中で反復しています。その中で記号でなく、もっと音楽としてアプローチできたらいいと思っているんですが。。。

理論的なことは頭で理解していても、結局それを指板上でスムーズに再現できなくては意味がないわけでして、そのために必要な手段とヒントをワークショップで教わりましたが、これにはまだ時間がかかりそうです。

そしてこういうのはなかなか楽しく練習しにくいものでして、その先に目的や目標がなければ、やっていくのが難しゅうございます。

そういえば、今後の具体的な目標なるものがないな、と気づきつつも忙しさにかまけて直視せずにおりました。

ところが日曜にヨメに言われました。


「ウクレレは今後どうしていきたいの?」


ウクレレやらんくせにチクッと痛いとこ突いてきよる、と、反発したくなりましたが、こりゃヨメながら親心のようなもの。

このまま1人でブログ頼りに弾いていても、今後の展開があるような才能はありません。

やはり周りから刺激を受け、揉まれて弾かれて怒られて(!?)なんぼの先の上達かと。

我々、身をもってそれを知っているよね?の確認です。実に体育会系な発想ですが、楽しくやっていくにも必要なことだと思われます。

おそるおそるどこぞの波に突っ込んでいかねばなりません。

実は一番手っ取り早い方法があります。

来月からまたPoePoeさんで受講する予定のSweet Hollywaiiansさんのワークショップと同時に開催されるウクレレオーケストラ(キヨシさんのではありません)コースをとってみることです。

アンサンブルという新たな領域。

あんまり大人数は、、、と思っていたこともありましたが、何事も食わず嫌いはよろしゅうないとも思います。
厭々言うなら食ってからにしろ、です。そこで得るものもあろうというもの。

しかしながら、できるのか?という一抹の不安は残ります。かなり残ります。

そこで弱気の発言。

「じゃ、見学できるみたいだから、ワークショップの後、見学してみてできそうなら・・・」


「ナニイッテンノ?ヤンナヨ!」


一蹴です。

ナンダヨ。ソコマデイウナラオマエガヤレヨ!というほどの不可解なプッシュです。

言っときますけど、全部受けたら6回分で二万オーバーですけど?
一応、返しの一太刀を打ちましたが、別段心揺れることもないようで。

なんとなく手のひらの上で踊っているようなきがしますが、ここは大人しく踊ることにしようかと思案中です。




2015年6月17日水曜日

ハッピーウクレレサンデー

そんなわけで日曜の朝。

北関東某所。時刻はイチマルマルマル。
未だ眠気覚めやらぬ僕は、軽く日差しにあたりながらソファの上でボケっとしていました。

休日なのに珍しく早めに起きていたヨメに向かって一言浴びせます。


「なんか不可解に緊張するんだけど、一緒に行かん?」


ただウクレレを受け取りに配送センターに行くだけのこと。
我ながらナニソレ?的なオファーでしたが、予定通り軽く却下されます。


「まぁ、そうだわな。」


悪びれず外に出て車に乗り、ハンドルを握りました。
ずっと待っていたので、来るとなったらかっとんで行くような気がしていましたが、実際にその日になると想像していたようには心は焦らず。
なんだか妙にそわそわとだけしています。

まるで長いこと遠距離恋愛をしている彼女を迎えに行く日、かのごとし。


「そう、大体こんな気持ちのときにヨメはいらんわな。」


無駄な納得をしつつ、畑に挟まれた片側一車線の狭い道路を走ります。
こんなときに事故ったら何もかも台無し。そわそわと安全運転を励行するのです。


「おっさん。ここあんたの畑の真ん前なんだろうけど、T字路のド真ん中に駐車して佇むなや。アブネーヨ。」


安全運転を邪魔する駐車車両に棒読みの悪態をつきつつ、しばらく進んだ先に配送センターがありました。

車を停め、30m先の入り口へと向かいます。
感動の再会まであと約20秒です。

近くなるにつれ、高鳴る鼓動、動悸息切れ。
落ち着け、目を閉じてしばし瞑想。



・・・・・



待った。再会!?

初対面ですがな。

でも、写真で穴があくほど見てましたね。

それならほれ、相手の抜群の写真にテンション上がって迎えた見合い当日よ。

それは、当日ガッカリの定理ではないですか?

夢のない野郎はモテないぞい。

それに見合い当日そのままゴールインってことになりますが?

最近はもっと奇々怪々なことが沢山起こってるがな。

ま、愛をカネで買う図式ですもんね、所詮これも。

やさぐれるでない。こりゃピースフルな楽器のハナシだわい。



・・・・・



なんて具合のしょうもない茶番を思い描くこともなく、あっさり荷物を受け取りました。

ばりばりっと包装を剥がし、中のコンディションを確認。問題なし。

人目もあるので、スキップタイムのところを努めて普通の足取りで車まで戻ります。

まずはケースを助手席に置いて、回り込んで運転席に座り、息を深く吐きだし、気を落ち着けた後、慎重に車を発進させて帰路に就きました。



と、なるわけもなく。



早速運転席でウクレレを取り出し1人リサイタル開演です。

隣の車の前でこちらを見て不思議そうに佇む少女は、僕にとってはもはや路傍の石と等しき存在です。

夢中で四弦を弾きます。
スイスのときから数えて1年間のやり取りを思い出し、感慨深い気持ちになるかと思いきや、さにあらず。

ローフレットの押さえやすさはどうか、ハイフレットの音の出方と伸びはどうか、出音のコントロールはしやすいか、ダイナミクスはつけやすいか、ピッキングのポジションによる音の違いはどうか。抱え具合は、弦高は、ディミニッシュコードのスライドは、プニングオフの具合は、ハンマリングオンの響きは、トリプルストラムも怪しいけどとりあえずやってみて、普段やらない爪でのピッキングも試して、いつもの曲はどう違って聴こえるか確認。エトセトラエトセトラ。

気がつけば、僕の現時点での貧相な実力ながら、その範疇で楽器として傾向をひたすら確かめていました。
そして既に工房で同型を試奏しているとは思えないほど新鮮に感動しました。

導き出した結論の一つ、このウクレレが今の僕にとってとても扱いやすいということです。
弾きながら、非常に釈然としています。

音も取り回しも、僕はやっぱり12フレットジョイントが好きみたいです。

家に戻り、ニューカマーを御披露目。


さらにルーティンをこなしていると、「いつもよりうまく聴こえる」とお世辞皆無のヨメが言います。
家庭内予算で購入しているので、とりあえず一安心です。



またボディのバックサイドの柄が猫の毛並みのように見えるらしく、ネコだ!と、のたまっておりました。



そして弾くことひとしきり。

そろそろ出掛けねばなりません。今日は全三回のPoePoeのワークショップ最終日。

早速の実戦投入開始。

もちろん誰に誇ることもなく、人目につかぬよう隅っこで必死に弾きながら、いろんな幸せを1人噛みしめます。

受講後、挨拶をしてちょっとした買い物をしにPoePoeのショップスペースへ。
そこで不意に男性スタッフの方に尋ねられました。



「どんなウクレレを使っていらっしゃるんですか?」



・・・あ、これですか?



(完)

2015年6月16日火曜日

届きました。

さて、届きました。

ニューウクレレです。
念のため申し上げますと、岐阜からやってきましたAncestor's Ukuleleです。

「新しいのに先祖のウクレレ」

喜びにかまけて、売れない漫談師もビックリなことを言っちゃいます。

そしてこれが、なかなかに合理的かつ安全な方法でやってきました。

製作者の坂井さんは暑さも収まった土曜の夕方にウクレレを出荷。
日曜に運送会社の最寄りのセンター留めで、室内保管指示。

コレを僕が午前中に取りに行きます。

この時期、気候によっては配送車の車内が極めて暑くなることを懸念して手配。丹誠込めて製作したウクレレ。努力を無にしないよう万全な受け渡しです。

新ウクレレを手にしてしばらくして、この新ウクレレの計画はいつから始まったのか、改めて思い返してスマホ内の痕跡を探ってみました。

僕が坂井さんにメッセージを一番最初に送ったのが2014年6月12日。
※オーダーした日ではありません。

坂井さんからウクレレ完成の連絡があったのが2015年6月12日。

偶然ですが、なんとも綺麗に納まりました。

そして、一般的にはこの辺でブログも綺麗に納めるところなのでしょうが、いつものように無駄の多い長話をお送りいたします。

長そうなので、次項にて。


PS
成り行きですが、同じ型のウクレレを愛用する大好きなウクレレ演奏家のアピラック氏にも、新ウクレレおめでとうと祝辞を頂きました。
いつからこうなった!?ビバ人類皆兄弟。

2015年6月12日金曜日

怪しげな男

ドミソ
レファラ
ミソシ
・・・

PoePoeさんで受講しているSweet Hollywaiiansさんによる全三回の基礎ウクレレワークショップが、とりあえず今週末で終了です。

いっちばん下のクラスを受講しましたが、音楽理論的な内容は自分の求めていたものなので、さわりに過ぎないでしょうが楽しくやってます。
練習のルーティングも増えました。

次回はもう一つ上を受けようと思ってます、茨城から祐天寺はなかなかに遠いので大変ですが。

コードの基本的な理論を教わり、言うてもメジャーコードの構成音くらいはさらっと出てこないとあかん、ようなので、この二週間通勤で歩きながら、またふとした瞬間にぶつぶつとリフレインしております。


たいへん怪しげです。


加えていつも通っているテニススクールのコーチからは、見える筋肉がなんぼあってもそんなにテニスには活きてこないからインナーマッスルを鍛えるべし、の訓示。

深く息を吸っておなかに力をため、ゆっくりと下腹部から腰、そして臀部に抜けるように力を下ろしていくトレーニングを伝授され。

暇さえあればやれということで、コードの構成音の反芻と同時進行でインナーマッスルトレーニングの反復。

これを端から見ると、トイレ的な緊急事態を迎えつつある人の後ろ姿に見えないこともないので、別の意味でも怪しげな雰囲気を演出しているかと思われます。

さてはて、そんな阿呆な日常を送っておりましたが、この度、ニューウクレレが完成したとの連絡がありました。

明日発送になるようで、今にもスキップしそうな軽い足取りで、怪しさも20%増量中です。

2015年6月9日火曜日

梅雨前にゴー

先週末のこと。

梅雨前の時期を狙って、友達夫婦と西伊豆&三島に行ってきました。宿、前日予約という行き当たりばったり旅。

名物、深海魚、タカアシガニ、という西伊豆戸田温泉は淡白でそこそこな感じでしたが、三島には惚れました。

何故、三島?
そこにウナギがあるから。
ウチにウナギの女王がいるから(嫁)。


これは一泊後の朝、女王たちが目標のうなぎ屋を決めている間、宿のエントランスの前にしけこんで朝練です。

観客は一瞬通った宿出入りのヤマト運輸様のみ。
店を桜家か元祖うなよしかで揉めた!?おかげで、練習もひとしきり。

結局、うなぎ屋会議は元祖うなよしで決着。

車で山道をくねくねとひたすら進み、たどり着いた三島、真っ黄色の建物、それが元祖うなよし。

さほど趣のある外観ではありません。

しかし建物の周りには、もはやいやらしいほどに素敵な香ばしきかほり。

中にはいると、やはりさほど趣のある内装でもありません。

メニューには並3300円の文字が。


な、並のくせになんたる攻撃的な!


とはいえ、東京と異なり、グレードの違いは基本的に量の差でしかないので、並みを人数分4発投下!?しました。



う、うまし。

たれの味付けは、それぞれ好みがあると思いますが、身の旨さは僕のしょぼいうなぎ人生の中では特筆すべきものでした。


うなぎ後もノープランな我々。

三島広小路駅近辺のびっくりするほど街中に、源兵衛川という清流が流れています。
湧き水だと思いますが、とても水が澄んでいます。



その流れに沿って散歩道が整備されており、これが川沿いだけでなく、川の上を歩くという、場合によっては天然の飛び石も選択可能という、なかなかスーパーマリオ的な(×)、なかなか斬新な(○)道になっております。


途中一カ所だけ、場末なビューポイントがあるのを何とかしたいところですが、他はかなり小綺麗で気持ちよい上に、コースも工夫されていて単調でなく、歩こうと思えば結構な距離を歩けます。

カワセミやら、カワセミを狙うカメラおじさんやらにも出会えます。

また、うなぎ屋に桜家をチョイスするとこの散歩道の通過点にあるかと思われます。

川沿いのカフェなどもあるので、うなぎ→散歩→お茶というプラン。うなぎにかこつけて三島に行くならば、結構おすすめです。