2015年10月21日水曜日

10月半ばの個人的ウクレレ事情

先週金曜の早朝のこと。

僕はソファの上で丸くなって目覚めた。

ふと気づくと背中から肩に掛けて、太めの紐が身体の周りをぐるっと一周している。

その紐を辿ると、胸とお腹のあたりにウクレレに繋がっており、僕はそのほのかに暖かみのある木工製品を抱えていた。

そう、ほぼ布団代わりに。
弾きながら、寝たらしい・・・。
でも。


「安心してください。ちゃんとはいてますよ!」


じゃなかった。

安心してください。ソリッドタイプのエレキウクレレですよ!

どんなに愛おしく抱きしめても、まず壊れることはないのだ。


既に肌寒いを通り越している北関東の朝方。

ウクレレとの接地面積をできるだけ増やすべく、『頭隠さず尻隠さず』の絶望的なチャレンジをしながら僕は目覚めたのだった。

武田久美子ほどのストイックさはないものの。



その前日の夜。

僕はブルームーンカルテットのライヴに行った。大体2ヶ月に一度のお楽しみだ。



相変わらず幸せだった。
音楽は素晴らしいと思って聴くより、奮えるようなものだ。スウィングするようなものだ。

幸せな気分は、美味しいブルームーンカルテットを食べている感じだ。ただし彼らは容易に食えない人たちだと思うが。

仕事のあと、ゆっくりお酒を飲んで、楽しい演奏を聴いてリラックス。

下戸の方には泣いて詫びたいところの極楽浄土で、しかし快楽をむさぼった罰として、終わりには楽しいながらも少し寂しい気持ちになる。

僕はウクレレを弾きながら、いや、ほとんどは仕事をしながら、次のライヴを待つのだ。

さて、今回もステージの合間に富永さんに捕まえてもらった。嬉しいことだ。

つかの間のお喋り。

富永さんが直近で行っていた金沢のウクレレ事情を聞いて、素朴な疑問、「あのログハウスは誰が出資・運営しているんですか?」とかやや無茶な質問をしてみたり。

ついでに自分の近況も勝手にご報告。
「実は今週末茨城の方で初めてステージの上で演奏するんです。」だとか、「ウクレレにピックアップ付けて、アンプとシールドを買ったんです。」だとか。

楽しい。

すると、富永さんはちょうどアンプに接続して演奏する人向けに、サウンドメイキングを教えるワークショップをポエポエさんで立ち上げたとのこと。
来月頭にやる、と。

What a difference a day made!

もはや何かの物語のように都合の良いタイミングでやってきた話。誰かが見てたとしか思えない。
ただでさえ、ウクレレには腰の軽い僕はその場で申し込んでみた。

金曜夜の祐天寺、行けるのか!
なんとかする!
ウクレレのピックアップ工事まだあがってきてないぞ!間に合うのか!
なんとかなる!

酒の力は万能である。

そして縁と感じるものは何物も逃したくない僕なのだった。



さて、そういうことで先日の日曜日のことです。

スイスより続く縁を辿ってやってきたのが、今週末茨城県は取手の島村楽器で行われたUkulele To-rideというライヴイベントでした。

ここで僕は初めてステージの上で、一発勝負の演奏を一曲だけ弾きました。

曲は僕がスイス時代からずっと毎日弾いているカントリーロード。くしくも富永さん編曲のソロです。アレンジは何も加えていません。

折角なので最後にドヤ顔で終わりたかったけれども、残念ながらそこまででもない演奏でございました。
すごい失敗ではないけれど、間違っても大成功ではない感じ。


正直、悔しい。
今でも超悔しい。


でも、だからやって良かったと思うのです。

僕はやっぱりどこまでも体育会系なウクレレ弾きなので、こういう経験が必要で、改めて練習にも身が入ります。なにが足りないのか考えます。

ラグビー日本代表の五郎丸のように、平常心を保つため本番前のルーティーンを取り入れたらどうだとか。

まるで脳筋。爽やかでない。

でも、ウクレレが大好きなのは皆様と同じなので、ご容赦いただければと思います。


今回、唯一良かったのは、演奏中に見た目楽しげに弾けたこと。

そして、帰りしなの島村楽器店内で他の演奏者の方が、僕の弾いた曲がおさめられている『JAZZアレンジでたのしむソロ・ウクレレ映画音楽集』を手に取り。


「スイスの人が・・・」

と、何やら話しているのがたまたま聞こえて、背後からニコニコしながら近づこうとしたけれども、おのれのあまりの気持ち悪さに慌てて控え室にとって返したこと。


ま、とりあえず、ゼロではなかったな、と。


いずれにしても、人前で弾く難しさと楽しさ、そして覚悟を得たイベントでございました。声をかけて頂いたねこレレさんに感謝。

そしてちょっと軽薄かもしれないけれども、今後も小さな実戦も交えつつ上手になっていきたいと思います。





お、ウクレレの工事完了の電話が!
フフフ。楽しいなぁ。

6 件のコメント:

  1. ハイ次郎さん こんばんは。

    UKURERE TO RIDE ではハイ次郎さんとても楽しそうでしたよ!

    そうそう おいしいお酒を飲みながらの生演奏は至福です 自分も 時々堪能しています。

    ジジーノ

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    1. 僕は最初は一通りミスする人間でして(笑)

      今回はまぐれでもいいから一発キメようと意気込んだもののやっぱりミスったことに我ながら「やっぱり」と笑ってしまったのが真相です。

      でも、何とか続けられたので良かったです。

      酒と音楽はホントいいです。

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  2. お邪魔します!!
    富永さんと交流した時間・・・充実してますね~
    サウンドメイキングのWSはその道の方には
    かなりよだれものですよね!!
    PU工事も終えた様子で楽しみですね!!
    出来上がったサウンドをいつか聴きたいです♪

    Ukulele To-Ride
    長い時間お疲れ様でした!!
    ハイ次郎さんのお人柄は皆惹きつけられる
    魅力がありますので羨ましいです!
    カントリーロードの演奏は動画で
    繰り返し何度も聴きましたよ~!!
    演奏する姿はリラックスして
    なんかニコニコしてます♪

    ウクレレが大好きなハイ次郎さんと
    あの時間、空間に一緒に居れたこと!
    優しいウクレレ時間のリハ中も
    演奏者をまとめて頂いたり
    大変感謝してます。

    取手イベントで、タイミングあうときは
    思いっきり、たっぷり時間を使って
    楽しんでくださいね(^_−)−☆
    お疲れ様でした!!

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    1. ねこレレさんいつもお世話になっています。

      新顔なのにちょっと態度が大きいと、馴れ馴れしいと、批判を覚悟で場を盛り上げるのが僕の仕事かと解釈しております。

      ただ輪の中で楽しくやれればと思っていますが、やり過ぎでしたら遠慮なくお申し付けください。

      いろんなことを試してやっていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。

      いい音とテンポで演奏できるよう、口だけでなく腕も頑張ります。

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  3. 仕事終わらないし、
    クルマ通勤で飲めないし、
    ライブやってないし、

    仕事帰りに飲みながらライブが見れるなんて
    いいなぁ〜

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    1. その代わり通勤ラッシュはないし、
      終わったらすぐに帰れるし、
      いいじゃないですか!

      来年から会社がもって遠くなります。。。

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