2014年9月20日土曜日

手軽にできない宇宙一美味いチーズフォンデュの作り方

40億年後続報。        ※前置きはこちら

パッと見ただけなんですが、40億年後、太陽が膨張した後の太陽系では、土星を回る衛星「タイタン」が生物にとってパラダイスになるんじゃないかという記事を読みました。

やりました!受け入れ先確定です!
近場の滑り止め高校に合格した気分です。
これで人類も安心して40億年頑張ることができそうですね。

さて、今まで40億年後のことが心配で心配で、ごはんも喉を通りませんでした。でも、安心したのでごはんを食べることにしましょう。

本日はすこぶる気分がよろしいので特別に我が家秘伝のチーズフォンデュの作り方をみなさまにご紹介します。


☆久ッ久パッド

《話題のレシピ》
『誰でも簡単!手軽にできない宇宙一美味しいチーズフォンデュ♡』
By ハイ次郎


(1)まず、会社の有休を上司に申請します。そして人数分のスイスのジュネーヴまたはチューリッヒ行きの航空券とパスポートを手配します。

(2)のっけから理不尽な展開に全力で目をつぶって、飛行機に搭乗。地球の歩き方を熟読し、スイスに入国しましょう。

(3)せっかくスイスに来たのですから適当に観光しましょう。地球の歩き方も持って来ましたし。
このときお好みで手頃なレストランでチーズフォンデュを頼み「チーズとパンばかりこんなに食べれないよ。」と呟くとのちの感動に深みが増します。

(4)観光に満足したら、最寄りの駅からLa Chaux-de-Fonds行きのチケットを買いましょう。
もしも万が一既にそこにあなたがいた場合、あなたは若干奇特な人か、ただの時計好きかの二者択一です。自分の行く末と、散財に注意しましょう。

(5)駅を出たら直進し、大通りを右に歩いて行きます。そしてなんとなく大通りが終わってしまいそうだなと思ったら、急いでこのサイトのプリントアウトを道ゆく人に見せてください。

そして自分が21世紀のチャップリンとばかりに全身のバネをフルに使ったボディランゲージで「ワタシハ、ココニ、イキタイデース!」とアピールです。
片言の英語を使っても通じない場合が多いですから注意しましょう。

(6)運良く見事にメゾン・デュ・フロマージュに辿り着いたら、店内を見回しましょう。買うものは4つです。



まずはオーナーのステルキおじさん特製のフォンデュ用チーズのパックです。おじさんが自ら熟成させたチーズが絶妙な配合でパックされています。
仮りにこれが宇宙一美味くなかったとしたら、一体、宇宙一のフォンデュはどれだけ美味しいのでしょう。
考えるだけで、ヨダレが止まりません。軽い脱水症状に見舞われます。



そしてもう一つがこのオーヴェルニエというスイス産白ワインです。
フォンデュに使うワインはなんでもいいわけではありません。風味をプラスするのですから。

素材にこだわり、手間ひまをかけて作った麺、チャーシュー、醤油ダレのラーメンに、顆粒の中華スープを注ぐような真似はできません。

この地元のワインはポジティブな風味をプラスし、ステルキフォンデュと抜群のマッチングを見せるのです。余ったら呑んで旨し、ステルキおじさんもそれに気づいているからこそ、非常に目立つ位置にこのワインが置いてあるのでしょう。



そしてもう一つのマストアイテムがこれ。近所にあるクロワッサンショーというパン屋のマルセルおじさんが焼いた天然酵母のパンです。名前はバロワといいます。
チーズフォンデュはチーズばかりが注目されてしまいますが、基本はパンにつけて食べるのですから、パンはとても重要です。

例えば絶品の餃子定食を食べに行って、出てきた餃子が最高でも、ごはんがまずかったら餃子の旨さの行き場がありません。
めちゃめちゃうまい佃煮をタイ米で食べるわけにもいきません。

マルセルおじさんは一見ちょっとパン屋とは思えないファンキーな感じですが、作るパンのレベルは高く、パン屋は大繁盛です。
このバロワは苦味が少し強いのですが、それがとろけるステルキフォンデュを纏うと、もはや甘美とも言える香ばしさを生むのです。
他のパン屋のバロワも食べたことはありますが、全く違うのでご注意を。



そして、わざわざ別のところで買うのもなんなので、フランス産の赤ニンニクも買っておきましょう。

これら全てメゾン・デュ・フロマージュで揃います。品切れしていなければ。一番品切れ危険なのがマルセルおじさんのパンです。なければクロワッサンショーに直接乗り込んで、最後の望みに賭けてみましょう。

(7)すべてを手に入れたら、店先のステルキおじさんにウィンクして店を出ます。もちろんその前に他のチーズを買うのも良いでしょう。
スイス人のソウルフード、グリュイエールチーズの長期熟成はスイスでも滅多にお目にかかれない絶品の味です。
そしてココからがこのレシピ最大の難関です。

なんとかして現地でチーズフォンデュをやってくれそうな人を探しましょう。

(8)ウルトラCを繰り出して、そんな度量の広い人を見つけたら、さぁ調理です。
まずはパンを適当なサイズにカット。



(9)ワインをフォンデュパックに記載されている分量分ナベに入れ、包丁で潰した赤ニンニクを一欠片投入。
煮切ってアルコールを飛ばします。ちょっとだけ分量よりワイン多めがよろしいですがお好みで。



(10)チーズのフレークをどかんと投入。まぜまぜ。



(11)パンにつけます。

(12)口を開けます。

(13)熱さに注意しながら、口の中を目指します。前歯を通過。

(14)噛み締めます。

(15)ご感想をどうぞ。



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