2014年9月12日金曜日

シシリアン

昨日久々にテレビで映画を見ました。
別に見るつもりもなくなんとなく見始めたらそのまま見てしまった感じです。

タイトルはわかりません。あまり映画を見ないもので。

古いイタリア映画のように思いますが、イタリア人のヤクザな仕事をしているファミリーのストーリー。

細かいところまで全て理解できたわけじゃありません。

公用語が多いスイスのテレビ局は、フランス語とドイツ語とイタリア語の局がありまして、それぞれに独立しているのですが、その中で私が比較的一番理解できるフランス語の局で放映されていました。

にも関わらず、ヤクザなファミリー内での会話はほとんどイタリア語。それ以外はフランス語。でもニューヨークに行ったりするのでたまーに英語。

フランス語に対してフランス語の字幕を表示する設定にしてあったのですが、とにかく字幕が出てこない。字幕が出たのは全体の台詞の半分くらいでした。

なんという言語設定の映画なんでしょう。誰が対象?まー、スイス人ですわな。私にはハードルが高過ぎました。
でも楽しめたので、最後まで見ちゃったんですが。


しかしこの映画、家族経営なマフィアの話として考えていいと思うんですが、とにかく人が死なないんです。ビックリするくらい死にません。少なくともそういうシーンがありません。

飛行機をわりと穏便にハイジャックして、空港で待ち受ける警察を横目に閉鎖した高速道路に着陸するという離れ業をします。しかもハリウッド的なハイテンションではなく、古典的な画面合成を用いてあくまで重厚な雰囲気で。それでも誰も死にません。
トラックに突っ込む武田鉄矢も真っ青です。

そんな危ない橋を渡りながら、結束硬くオシゴトをしっかりしてきたファミリーが、親玉のオンナとファミリーの一員との浮気現場を目撃した子供の一言で、笑えるほど一気に全部ぶっ壊れてしまうというオチ。

そのほぼラストシーンで親玉が浮気した2人を撃つのですが、これが唯一のヒトが死ぬシーン。今まで人っ子一人亡くならなかったので、非常に鮮烈な印象が残りました。

居合切りのような一瞬のコントラストで心を震わす。過激な演出で心を揺さぶるのとは違う後味でございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿