基本的には訪れた国の国旗のピンバッジです。それもできるだけ古臭くて薄汚れたものを探します。
あまりに綺麗なピンバッジでは、アマゾンなどで簡単に買えてしまうので、可能な限り差別化したいからなのです。
土産物屋のショーウインドーで年月をかけて日に焼けてしまっているようなものが理想です。そしてシンプルかつサイズ感が同じものが良いのです。
しかしながら、最近はピンバッジなどあまり流行らない商品のようで、見つけるのに難儀します。
あったとしても、デザインが近代的だったり、無駄に大きい国名や地図がくっついていたり、「あなたの国と私の国」的なダブル国旗だったり、意外と容易くありません。
ただ、重要なのはあくまで旅を楽しむことで、ピンバッジを探しに来ているわけではないので、過剰な努力は禁物です。
いい歳こいているので、分別と目的をわきまえます。
そうなると理想のものに出会えるのはかなり低確率になります。その場合はもちろん妥協するわけですが。
ちょっと話が逸れますが、僕は前々からピンバッジコレクターだったというわけではありません。欧州に来るまで、まるで興味がありませんでした。
しかもこちらにきて興味があったと言っても、ほぼ国旗オンリーだったわけなのです。
とは言え、やはりこの年月でピンバッジを探す目が肥えたからなのでしょうか。
昨夏、スイスの骨董市に出かけた際に運命的な出逢いを致しました。
それがこれです。
何故これがスイスに。
もしかしたらギターを目指したデザインだったのかもしれませんが、描ききれなかったであろう弦の数、抱え具合は間違いなくウクレレ。
そして絶対にAm7しか弾けない、和菓子好きの猫型ロボット。
これまでちょくちょく、特にお伝えしてきませんでしたが、僕は祖父から脈々と続く大のあんこ好き。
特にどら焼きにかける情熱は、なかなかのもの。
その昔、大阪出張で空いた時間にしたのは大阪の食文化探求ではなく、何故かデパ地下のどら焼き探検。
渡欧前に、ご挨拶がてら会社で配ったのはどら焼き、好評、歓喜。お財布は傷心。
イギリス時代、ロンドンに行っては、日本に比べて遥かにお高い吉兆のどら焼きを、毎度購入すること躊躇なし。
欧州滞在を通じて、ヨメにどら焼き作成司令→作成依頼→作成懇願を幾度となく敢行。
まさかどら焼きの達人が、ウクレレを抱えているとは。なんたる神々しい姿。
この、僕に発見されるためにここにいたんだね感。若干大いに気色悪いですが、僕が小学生なら誰にもナイショの秘密のボックスに保管するようなシロモノです。
そして、僕がおきゃね持ちなら誰かにこのウクレレを模したピアノブラックのウクレレをオーダーしたいくらいです。
話が逸れに逸れました。
そんなわけでほぼ妥協ですが、集めた国旗のピンバッジがこちらです。
イギリスの重複ぶりが半端ありません。
一つ、こんな国旗はない!と思われるものがありますが、これはやはり「イギリスのハワイ」の呼び声高い南部のコーンウォール地方の旗。
もともとは別国家だったらしいのです。
漫画『マスターキートン』をご存知の方は、両親の離婚で日本を離れた太一が、少年時代を過ごした場所です、と言えばわかるでしょうか。作中、結構よく出てきます。
そして、ピンバッジを買い忘れてしまった国が、アイルランドとドイツ。
ギネスビールの工場を訪ね、黒ビール一色だったアイルランドのダブリン。
アルトビールやケルシュなどのビール三昧だったドイツ旅行。
麦酒による不覚か!?いやいや。。。
さてはて。
複数回行った国もありますが、我ながら、意外と少ない印象です。
あまりマニアックな国に行ってませんね。しかし、この原因は明白です。
イギリス・スイスとも食文化に恵まれている国とは言い難く、故に旅行のテーマが「おいしいものを食べる」というテーマから全くブレなかった。
これに尽きます。
・・・そりゃ、アンパンマンだがね。
PS
そのうち、欧州で食べたものの記事でも上げようかと思います。
ウクレレドラえもんーーーー♪
返信削除白い部分がちょっと黄ばんでる感じが年月と歴史を感じさせますねぇ。
しかし、ほんとなぜスイスに?笑
ピンバッチ集め、いいですね!かさばらないし。
私も旅好きだし何かコレクションしてみたいけど、何を集めたらいいのか・・・?
欧州の食レポート、興味津々です。楽しみにしてます(^-^)
そうなんですよ。昔誰かが集めたであろう大量のピンバッジを展示販売していたブースでしたが、他にドラえもんはおろか日本を感じるような絵柄のものは全くなく、何故かこれだけあったという。
削除しかもおそらくレア度別に若干の価格差があったのですが、激安叩き売りゾーンにありました。
旅先のコレクションの定番は絵葉書だろうとは思いますが、もうちょっと捻りたくなりますね。