2015年11月13日金曜日

ウクレレの電気的増幅ワークショップ

休みの日に出かけるとき、道が混んでいたり、駐車場が混んでいたり、行った先の施設が混んでいたり、ということがよくあります。

朝早く起きてみたり、昼時を外してみたり、敢えて夕方に行ってみたりしますが、そんな努力は全く無用なところに行ってきました。


小幡城跡。
お城と言っても立派な石垣に天守閣があるわけではなく、小高い丘の上から町を望むわけでなく。


地形を活かしてつくられた土の平城。
建物はありませんが、少し整備すれば城として機能しそうな希有な状態。


深い空堀や櫓や本丸跡を含めて城の導線がほぼ残っています。


人っ子1人いない環境。周囲とは隔絶した空間、必要なものは想像力だけ。

誰もが知っている歴史とは違う無名の祖先の営みに想いを馳せます。

今とは大分異なる生活習慣、文明、社会の中、僕らと似たような顔の人々が、僕らと同じようにもがきながら一生懸命生きていたんでしょう。


さて、先日の記事でも書きました通り、昨今のウクレレとのお付き合いの仕方でもがいておる僕は、富永寛之さんのウクレレワークショップに行って参りました。

テーマは『ウクレレの電気的な増幅について』です。

最近ピックアップを搭載した愛器Ancestor's 4Mと、RolandのアンプAC-33、そしてGeorge L'sのシールドを引っさげて、まさかの電車移動で茨城から遙か遠くの祐天寺ポエポエさんまで。

自分の機材持ち込み可なのです。そりゃ持って行きますとも。


「遠いとこまでよく行くよね。感心するわ。」


これは身内の愛情溢れるコメント。
『感心』の部分に深い疑問を抱きつつ、不肖有休を消化しつつ、何も振り返らずに行くのです。

ワークショップの内容は、もちろん世の中の事情を知ったるイチ大人として言えません。

しかしながら、とても心に残ったことを一つだけ食べ物で例えてみます。


まず、音として真に幸せなのは生音だということ。
そのとき、その場の小さな範囲でしか味わえない贅沢。言うなれば釣りたての魚を船上でさばいて食べる至福、リアル感。

そして生音と電気的な増幅音のブレンド。
新鮮な魚の刺身を港近くのお店で食べる感覚。自然一体のリアル感は薄まるけれど、やっぱりうまいはず。

最後は、電気的な増幅音。
コレは言うなれば街の洋食店で食べる魚のフライ。新鮮な材料はあった方がよく、適正な調理で仕上げれば普通に美味しい。
ただ、同じ海のものを使っているけれど、刺身とは目指すベクトルが違うし、どう転んでもお刺身と同じ味にはならない。

とは言え、状況によっていつでも新鮮な刺身を食べれるとは限らず、フライで食べた方が結果的に美味しい場合もあるわけでございます。


うーむ、『言い得て妙』ならぬ『言い得てぬ微妙』のようだ。


いずれにしても、美味しいものはケースバイケース。
おのれの基本路線は維持しつつ、状況によって使い分ける柔軟さと、何を求めて何を諦めるのか、ヒントを頂きました。


そして、気づいたら懐にこんなものが!ぷりっぷりのプリアンプ。

良いと聞いていましたが、こやつの魔力にやられた宵でもありました。

言うなれば、魚のフライにつける最高のタルタルソース!!

さ、クリスマスライブイベントに向けて練習を頑張っちゃいましょう。


※しばらくは刺身も洋食もなしのカップ麺生活ですな。

4 件のコメント:

  1. 大洗のお魚天国で
    新鮮な回転寿司を食べたい派です。

    プリップリのプリアンプですね。
    こんど聞かせてください。

    今日のライブでは、PhilJonesのアンプに
    ZOOM A3を使いました。
    どちらも気に入ってます。

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  2. お魚天国って、ネタのでかさが半端ないと聞くところでしょうか。

    妊婦抱えてナマモノメインの食事にはなかなか行けないので、お魚で天国に行けない派です。

    ライブおつかれさまでしたー。なんだかんだ言っても良いライブだったみたいですね。そういえばkiboringさん自前のアンプ聴いたことないなー。そちらも聞かせてください!

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  3. ハイ次郎さん
    WSお疲れさまでした!
    いい時間過ごしましたね♪
    音質を追求するのも楽しいですよね!!
    過去にエレキ/G&Bで遊んだ頃を思い出しました。
    現在PU付きUKありますがあまり出番ありません。
    名残りでスゥィッチクラフトのプラグ付きのUK
    とスウィッチクラフトのケーブルだけは
    トラブルが少ない品なので所有してます。
    この世界って奥がふかいですよね~♪

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    1. そうですね~。確かにアンプや増幅音の話ではあったんですが、いわゆる音というものそのものを聞き取っていく良い機会になりましたし、人前で演奏するときに音を届ける方法も考えさせられました!

      ま、その前に技量という問題が静かに横たわっていますが(笑)

      ねこレレさんもPUつきのウクレレ持っているんですね。でも、今のままのスタイルでカッコいいと思いますよ!

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