2017年7月6日木曜日

今日僕はウクレレを弾く ~ラストギター発表会 2017

さて、続き。

そういうわけで、改めて自分のウクレレにまつわる体験を振り返り、このブログの空白部分をざっくり埋めてまいりました。

そして、ここからがこれまでの流れの完結編にして本題です。

僕がまた改めてブログのためにキーを叩き出したきっかけは、それは、先月あった南阿佐ヶ谷ラストギター主催の発表会があったからなのです。

僕らはキワヤデイジーどぶゆきウクレレソロクラス所属ではありますが、師匠のコネクションとラストギターさんのご厚意で2年連続で参加させていただいております。大変ありがたいことに。

2回とも、この発表会に賭ける熱い想い、というほどに燃え上がって参加表明しているわけではなく、ふわっと始まるプロジェクトみたいな感じでスタートしました。
しかしこの性格です。最終的には「やったるで~」と、もちろん一緒に演奏する面々も含めて少しでも印象に残るイイ演奏をしたいと思ってやっているのです。

ちなみに昨年は2人でエルビス・プレスリーの『Heartbreak hotel』と、ウクレレ界では比較的有名なラグタイム曲の『12番街のラグ』を弾きました。
今年は、ハワイアンの『カウアイ・ビューティー』と、ライ・クーダーの『Happy meeting in glory』を3人で演奏しました。

今年はMCにもちょこっと挑戦して、大きなミスなくまずまずの演奏ができました。
ただ自分の演奏が観てくれた方にどう響いていたのかは細かいところまでは、正直よくわからないのが本当のところです。わりと必死でしたので。

しかしながら、自分が見る側まわったときは、今年は不惑を過ぎて少々アンテナの感度が高かったのか、他の演奏者の方々が、僕らと似たような想いで演奏する姿がやたらとリアルに胸に迫ってきました。

そして2回目からだからなのだと思いますが、前年に聴いた方の今年の演奏の変わり様に、なんだか驚きをもって感動しました。センセでもないのに。

なんというか、ピンとくる表現を一番短い言葉で表すと『情熱』です。
いわゆる別に見た目アツアツな情熱じゃなくても、人前でイイ演奏する気概というか、みんなを楽しませようとする心意気がグッとくるんです。

演奏者たちの現時点でのレベル差は、それは多かれ少なかれありますが、蔭では誰もが沢山練習してるはずです。
何ヶ月やら1年やら自分のカラダに刻み込んだ練習の成果を、それを、この5分や10分に集約するのです。

演奏動画のように、何度もやり直して一番良かったテイクを使ったりはできません。
一発勝負。上手くいくところもあれば上手くいかないところもあります。ずっと上手くいってたのに、その場では上手くいかないこともあります。
それも含めて、今の自分の演奏がただただそこに鳴るのです。

技術的には、プロのように研ぎ澄まされた演奏と並ぶわけもありません。しかしながら、それとは別次元の個々の真剣な、または真剣に弾けた重みがあるのです。

斜に構えて言っちゃえば、コレ、どんな演奏であろうと何にもならないんです。

評価はつかないし、お金にもならないし、演奏動画で沢山イイねがついて自慢できるわけでもないし、家族に言っても「そうなんだ」で済んじゃうし、「コレが俺の生きてる証」というには大袈裟過ぎるし、世の中の多くの人を感動の渦に巻き込むこともなければ、誰かがずっと覚えてくれることもない。自分でもいつか凄く薄い記憶になるかもしれないし。

でも、だからこそ、そこに『情熱』がなければ成り立たないのではないのか、と思います。


演奏を通して、一本のヒトの想い、真っ直ぐ見えたというか。しかも、それをみんなで共感したというか。

そんな風に思っていたら、イベントの最後になって、このことを指した師匠の言葉や、涙ぐんでまで感動を伝えてくれた講師陣の言葉に、僕も危うくほろほろといくところでした。

危ない危ない。。イイイベントだったじゃんか。


さて、最後に。

『何のためにウクレレを弾いている?』

たまーにそんなことを思うことがあります。
ウクレレを弾かなくても死んだりはしないし、他のものでも楽しい人生をビルドアップすることはできるので、その絶対的な回答はないと思っています。
細かい答えを拾い集めて、たぶんこれが答えの1つだ!というのがホントのところかと。今回は、まー、そういう類の1つだったのだと思うわけです。

たぶん、このイベントの様子を映像にしても、僕の言いたい空気は伝わらないでしょう。
僕はウクレレを通じてあのときのその場にしかないものを回収したのであり、そして、言葉にしてもオイソレとヒトに伝わらないものを今、ここにたらたらと、書いたのでした。

うーん、久々の大盛投稿。満足。
明日以降はライトにライトします。





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