2015年3月8日日曜日

特別な夜

久々に呑みました。

いえいえ、先週の送別会をはじめ、ちょこちょこと呑む機会はあったのですが、『久々の深酒』の意です。

こないだの月曜日、VISA失効2週間前の時点で、あらゆる実務的な帰国準備が完全に滞っていることが判明。
「これは日本に帰国できないんじゃないか」という状況に陥りました。

※実際にはVISA切れで強制的に帰れますが。

そんなわけで他人任せにできなくなり、自分自身で怒涛の準備を開始。
時差を念頭に各所調整し続け、金曜日までに全ての手配を終えました。


ふう。


帰れます。


よかった。


通常であればこの数週間、帰国日が決まり手配が完了していれば、センチメンタルな感情に支配されていたのではないかと思います。

この国を去ること、楽しかったこと、苦しかったこと、友達・同僚・隣人・小さく関わった人とのつながり、様々な思いが交錯するはずです。

しかしながら、こうもギリギリの展開を迎えると、寂しさよりもただの不安の方が大きく、感受性の高まる瞬間が全くやってきませんでした。


ただ、手配が終わり帰国の実感がようやく芽生えたこの週末。
ようやくそれらしき瞬間が訪れました。

こないだの送別会とさして変わらぬいつものメンツではしご酒。

ビール、白ワイン、ロゼワイン、白ワインと続き、そしてひたすらビールの連続。ハラタプンタプン。

皆、この街に来たからこそ出会った友。それぞれ別のルートでバラバラに集まった友。
それぞれの出会いにストーリーがあります。

大して前の話でもないのに、密度が濃いので立派な昔話。
それを掘り出して笑い、ただでさえオープンなのにさらに思いを隠さずにぶつける特別な夜。

そりゃ、ビールも止まるわけありません。
いつもは酔うほど呑まないヨメもいっぱしの酔っ払い。

こんなときに、フッと数秒我に返りいつも思い出す言葉。


『真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ。』


あまり誰かの格言めいた文言に心動かされたくない僕も、この言葉には無力なのです。

そして今朝。

疲れているはずなのに、4時間弱しか寝れずに起きる僕。御老体。

二日酔いではないものの、二度寝する体力がないという矛盾。不健康。

他にやることが沢山あるのに、ブログを書いているという怠慢。逃避行。

ちょっとイイ話をしたつもりでも、リアルはいつもこの程度のものである、と、合点しながら白湯を飲むのでした。

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