2014年11月1日土曜日

僕の屈折したウクレレ練習観

いろんな譜面集の楽譜から動画をアップしてみているのですが、今の僕のメイン楽譜は、富永寛之さんの『JAZZアレンジでたのしむ映画音楽集』です。

練習時間がたっぷりとれないときのために、その中の2曲をメインに据えていますが、実際にはかなり手広くやってます。

発表会があるわけではないので、どの曲も練習の一環ですし、結局弾いていくといつまで経ってもちょ〜っとずつ上達するので(全体としては目を見張るようなレベルアップはありません)終わりがありません。

でも、あまりに広くなり過ぎないように、動画をアップするという一曲への負荷をたまに与えて、メリハリをつけるようにしてます。

ただ、動画アップで集中練習した影響でまだもっと上手に弾けると思うことが多く、結局いつまでも完成をみず、ずっと弾いてます。

ところで実は僕のウクレレの練習スタイルに多大な影響を及ぼしているものがあると以前から気づいていました。

それが何故かテニスなんです。

修造方式?世界を目指す!?
とりあえず錦織君、アジア初のATPツアーファイナル出場権獲得おめでとう!


今となっては四弦中年な僕も、元々は野球少年でした。なにしろ昭和時代の国技です。自然な流れです。

「男ならボール飛ばしてなんぼ。枠の中に入れるなんてちっぽけなこと考えるんじゃねえ!」

思春期をガチ坊主頭でそう思っていたので(結局ここ数年前から坊主復活ですが)敬遠していたはずのテニスにどっぷりハマったのが、20代中盤。

「なんだこれ。自分で練習して上手になった分だけ、全部結果が自分に跳ね返ってくるやん!」

個人競技への芽生えです。遅すぎですが。

しかも、野球と違い練習や試合をするために大勢のメンバーのスケジュールを調整する必要がありません。
最低二人揃えばできますし、仕事帰りに練習することもできます。

野球あがりの僕にとってはテニスは練習パラダイスでした。

でも、20代中盤から思いっきり初心者スタートで、試合にも出てなんとしても勝ちたい!という無駄に熱いテニス青年(まだあの頃は若かった)など早々転がっているはずがありません。

自分のテニスがある程度のレベルに到達するまで、「大体同じレベルでいつもテニスをする人たちと一緒に」というよりは、「一人で」考えなくてはいけませんでした。


どこで誰とどういう風に練習するか。
どうしたらもっと効率的に上手くなるだろうか。
今の自分のレベルと課題はなんだろう。
試行錯誤を繰り返しました。間違ったことも沢山しました。その上でスクールも技術解説書も活用しました。

もちろん、一人でずっとやって行きたかったわけではないんです。
ただある程度のレベルまで行かないと、同じように暑苦しい人たちと練習することすらできなかったということなんです。
結果的に希望が叶い、試合でも少しずつ結果が出るようになりました。


さて、時は流れ、身体は緩み、住む国も変わって、僕はウクレレに出会いました。

1年半以上が経過して、未だに誰もウクレレを弾く友達が周りにいませんが(改めて思いますが、マジかよっ!なんでっ?こんなに楽しいのに!)、それでも独学でブレずに進んでいけるのは、僕のテニス練習の黎明期の経験に寄るところが大きいと思えるのです。

直接使えるわけではないですが、物事を上達させるときに共通するノウハウや、やる気などのコントロールのし易さに一役買っています。

そして何より上達していくことでいずれウクレレ弾きとして到達してみたいレベルや、一緒に演奏してみたい人やグループに近づいて行っていると信じられること。

これがデカいと思います。


そしてテニスあがりの僕には、ウクレレは練習パラダイスどころか、練習ユートピアです。

テニスは最低でも一人の相方を確保しなければならず、テニスコートもお金を払っておさえ、時間もある程度縛られ、さらにそこまで行かなくてはなりません。

当日の体調や体力も考慮し、気温や天気も気になり、行くときには服を着て靴を履いてよっこらしょと出かけます。

一方でウクレレの練習の場合、傍らの箱オープン!以上です。

「なんて簡単に練習したりやめたりできるんだ!」


リビングの横に、完璧にインドアで空調も効いたテニスコートがあり、やろうと思えばパンツ一丁でもできるほどのプライバシーが完備され、自分をどこまでもさらけ出せる相手が常にすぐそばにおり、いつ始めようがやめようが何の気兼ねもない。

テニスに例えたらそんな感じ??
違う意味での「テニスの王子様」。どこの財閥の御曹司っ!!漫画の世界。でもあの漫画とは無関係!!


そんなわけで、僕のウクレレへの取り組み方は一般的なものに比べて、やや屈折しています。

その辺に御留意の上、用法・用量を守って、注意深くいなしていただければと思います。


ちなみにこの方も、昔は野球部員だったそうですよ。


きっとドM的研鑽を積んだに違いありません。

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