スイスへ来てから、日本からの来客が多く、出かける場所がどうしてもスイス国内になりがちでした。
そしてスイス国内がどこよりも高くつくという。。。
それでも近いのでちょこちょこフランスには行っていましたが、泊りがけで行くのは久しぶりということで。
バーゼルから電車に乗ってストラスブールとコルマール、つまりフランスのアルザス地方に向かいました。
アルザスは歴史的にフランスだったりドイツだったりした場所で、文化的にミックスされた独特な場所です。かなりザックリな説明ですが。
例えば、日本とも所縁のあるサッカーの英国プレミアリーグの強豪アーセナルの監督ベンゲル氏は、僕の印象では、理知的な佇まいや仕草がなんだかちょっとドイツ人っぽいですが、フランス人です。そう、アルザスの人なんですね。
またストラスブールの街の一角に、プチ・フランスという名の非常に可愛らしい建物が並ぶ場所がありますが、フランスの中にプチ・フランスとはこれ如何に?ですよね。
中国にある中華街。当たり前やん!みたいな。
それも過去にストラスブールがフランスでなかったときの名残なのです。
しかも運河が流れ、古い建物の多い可愛らしいエリアでありながら、当時フランスの兵士たちがもたらした性病が大流行して、その人達を隔離したエリアだという。。。
水路を巡るいい感じのボートツアーに乗船すると、非常に清々しい場所でこのような衝撃の事実が告げられます。おそるべしプチ・フランス。
そんなストラスブールですが、ま、観光地です。
素敵な大聖堂があります。ヨーロッパでしこたま大聖堂を見ましたが、上位に入ります。そして観光客も多いのでそれなりの物価です。
でも、僕らは天下の物価高国スイスから来ていますので、ノープロブレム。
ところで、スイスで最も割高なのが外食です。
これはたとえ安そうな中華やアジア系のレストランに行っても変わりません。
「今日はグリーンカレーが食べたいなー。」
そう思って昼にタイレストランに連れて行ってもらい。。。
「グリーンカ、、、3,500円。。。えっと、本日のランチの方で!」
もはや何のために来たのかわからない軌道修正。
また、テニスの帰りにヨメと立ち寄った別のタイレストラン。
日替わりランチメニューのシーフードイエローカレーがあまりに美味くて感動。
ヨメの「これは夜も期待できるんじゃない?私、パッタイ(タイ風焼きソバ)食べたい。」のリクエストに、メニューチェック。
・・・パッタイ 4,000円。
4,000円の焼きソバ。ナメんな。伊勢エビでも入っとるんだろうな?
そんな値段を見て「いつかね。」と限りなく否定に近い肯定で応える夫、僕。
そんな事情のスイスボケを引きずったままストラスブール入りした我々。しっかりと先制パンチを喰らうことになるのです。
早速お腹が空いたので、事前リサーチしておいたお店でランチすることにしました。
僕は適当に本日のランチを選んだものの、ヨメは牛肉のカルパッチョを選択。
15ユーロ。まず大体スイスのランチと似たよな値段です。この店の他のメニューも似たような値段。観光地価格です。
でもよく見ると3皿と書いてあります。これはどういうことだろう???
協議の結果、小さめの皿3枚に違う部位で3種類のカルパッチョでも来るんだろ。肉の街だし、という予測。
・・・
ところが、しばらくしてやって来た普通に大きな皿。ローストビーフとまでは言わないものの、結構厚切りなカルパッチョが全面に横たわっています。つまり結構な量です。
「あれ?一皿にまとめてくれたのかな?」
どこまでもおめでたい我々は、とりあえず一通り食べてみましたが、どこまで食べてもずっと同じカルパッチョ。
そして、半分くらい食べたあたりで、ウェイトレスのお姉さんが来て耳打ちしてきました。
「この後、もう2皿あるから、欲しくなったら言ってね。」
・・・
嫌な予感がするけど。まさかね。
と、とりあえず、次の皿を頼んでみよか。結構お腹いっぱいだけど。
・・・
同じサイズの同じカルパッチョドーーン!
や、ヤッパリ。
何とか2皿目をやっつけた僕らでしたが、3皿目は丁重にお断り申し上げました。
そのときのウェイトレスさんのはるな愛ばりの「だよね〜」な顔が、今でも昨日のことのように頭に浮かびます。
アレ?あれは「言うよね〜」だっけかな。
流石に一皿5ユーロでは客単価がとれないので、単価15ユーロで出す。でもその分の量はきっちり出す、ということなのでしょう。
律儀と言えば律儀で、ある意味好感すら持てる正直な商売だけれども、食べれないってば、生肉ばっかりそんなに沢山ライオンかっ。
15人規模の宴会大皿料理の一品くらいありました。
でもね、そんなに悪くはなかったです。
パリとかに比べたら全然好きでした。ストラスブール。
名物のシュークルート、MAX載せ。
ここに行ったら否が応でも肉祭りです。
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